anzuのブログ

\(^▽^)/

おそいひと

 
数年前の映画館で、この映画を見ました。
そして久々にDVDでも見ました。
 
障害者を主演とする映画は見た人によって
賛否両論、色んな意見があると思う
 
この映画を見て、胸クソ悪くなる人、怒りを感じる人
良かったと絶賛する人、当然感じ方は人それぞれだと思いますが
何かを考えるきっかけになるような映画だと思います。
 
2004年に作られてるにも関わらず日本で上映されたのは
2007年でした。しかも海外で評価を受けて逆輸入といった形で・・・
 
何やってんだって思いますね・・・
しょーもない映画は、たくさん上映されてるのに!
海外で評価されなきゃ、お蔵入りになってたかもしれないですね。
上映されても、単館上映でしたが(笑)
 
 
 
イメージ 1
 
主役の方は重度身体障害者の住田雅清さんが本名で出演してます
 
障害者だって酒も飲むし、恋もする、エッチな事も考える
人も憎めば殺人だって犯す・・・
 
介護の勉強をしたいと、女子大生の敦子が住田の前に現れます
そして言い放った一言が「やっぱり普通に生まれたかった?」
住田はボイスレコーダーを使って「コロスゾ」と笑いながら
答えるシーンは強烈です
 
住田は話す事が出来ないので、笑顔を振りまいて回りとの
コミュニケーションを取ろうとしますが、同じ重度障害を持つ人生の先輩に
「来るもの全部受け入れんなよ!しっかり選べ!潰れんで!」
とアドバイスされる
 
そんな介護する側、される側のストレスやら
恋心を抱いていた敦子との失恋やらで住田の気持ちが
間違った方向に進んでいき血塗られた終結となります・・・
 
障害者が(ここで言う障害者は身体的な障害者です)健常者と同じように
色んな事を考えるのは当たり前なのは分かっています。
 
でも、本当に分かってんのか????
 
そんな事を問いかけてくれる映画です
 
 
映画のワンシーンで、住田がヘルパーのタケのバンドを見に行き
打ち上げに参加します。ボイスレコーダーを使ってでしか話せない住田は
皆の話すペースについていけず疎外感を感じます
 
私たちからしたら何気ない事でも、健常者とは違う生活を
まざまざと見せられたようでした。
 
恋心を抱いていた女子大生の敦子に「一発ヤラセロ」とFAXする住田
敦子の気持ちの中では障害者だからっていう蔑みの目で介護していたのが
急に一個人の人間として感情をあらわにされた住田の行動に
頭にきて住田をなぶります。このシーン、人によっては最悪な場面かも
しれないけど、障害者と健常者の壁がブチ破れた瞬間だと私は思います
 
悲しいブチ破れ方ですが・・・
 
 
 
 
この、主演されてる住田さんは幼い頃に母親に捨てられ
凄まじい人生を歩まれているそうです。
 
この住田さんの迫真の演技を見るだけでも見る価値有りです!
そして映画の中で使われているノイズとハードコア!
これが凄くはまってると思います
 
日本映画は「世界の中心で愛をさけぶ」(←もう古いかのような
腐った映画だけではない事を思い知らされる、そんな映画です!