anzuのブログ

\(^▽^)/

山谷やられたらやりかえせ

 
この映画の存在を知ったのは数週間前に
ある方のブログを通じて教えて頂きました
 
ただ、DVDにはなっていないとの事だったので
見る機会は得られないだろうと諦めていました・・・
 
何気なくパソコンでこの映画を検索すると
 
なんと!!
 
7月7日に中野区にある「plan B」というイベントスペースで
19時から上映すると言うではないですか
 
何と言うタイミングの良さ
これは見に行けと言うお導きに違いないと・・・
見に行ける範囲に住んでて良かった~と思えた瞬間
 
ワタクシ、7月7日七夕の日に出掛けてまいりました
(七夕、眼中無し!・・・笑)
 
イメージ 1
 
映画上映と言えども、映画館では無くイベントスペースなので
中に入ってビックリL(゚0゚;)」
 
ゴザが敷いてあって座布団が置かれてました~(笑)
少しパイプ椅子や、雛壇になってる長椅子があったので
椅子席に座りました
 
2時間近くも地べたじゃ辛いよね(^▽^;)
 
また、その座布団も何処から出してきたかしらないけど
超~カビ臭い!山小屋より酷かったよ・・・(笑)
 
でも、そんなスペースで山谷(さんや)の「ドヤ街」と言われる
ドキュメントを撮った映画を見るには相応しいと思ったほど
 
 
山谷と言えば私の中では大好きな漫画「あしたのジョー」があります
 
イメージ 2
 
もう10年以上ぐらい前に「あしたのジョー」の舞台となった場所を求めて
山谷をプラプラした事があります
 
紀ちゃんと縁日に行くはずだった「白髭神社
ジョーと紀ちゃんがデート?した「玉姫公園」
丹下段平泪橋を逆に渡り明日の栄光を目指そうと誓った「泪橋
(スミマセン・・・ジョーを知らないと全く意味不明だと思いますが・・・
 
実際に泪橋は交差点に、その名を残しています
 
イメージ 3
10年以上も前だから時代は90年に突入していました。
その頃の山谷は、この映画のような凄まじさは既に無く
路上でオッサンが寝てるのを目にした程度でした・・・
 
この「山谷やられたらやりかえせ」の冒頭では
一人の人間が殺される所から始まります・・
 
この殺された方佐藤満夫さんが、この映画を撮っていた方なのです
(享年37歳)
1985年頃、山谷に集う日雇い労働者に暴力団が仲介している事実を
公にしようとした事から暴力団によって佐藤さんは殺されました
 
その佐藤さんの意志を継いで山岡強一さんが撮影を始め
1985年12月に上映された
その翌年、山岡さんも暴力団によって殺される
(享年45歳)
 
かつて、2人もの死者を出すようなドキュメントがあったでしょうか・・・
 
そんな命懸けで撮影された映画をお蔵入りにしてしまっては
死者は報われないだろう・・・
でも、年に数回上映されている事を知り少し安心しました
 
かつて、山谷に限らず至る所で
暴力団と警察がグルになり、底辺で生きる労働者を食いものにし
病気になれば病院で騙され、対した治療もさせてもらえず
働けば暴力団に賃金を搾取され
死ねば死体は人体実験材料と使われ
全く人間扱いをされなかった事実があったようです・・・
 
ただ、私はこの映画を見て暴力団や酷い扱いをした病院は論外ですが
一人一人たくさんの事情は抱えてるとは思うけど
労働者側にも精神的な弱さがあった事も事実だと思います
 
一度、足を踏み入れてしまうと中々、負のスパイラルから
抜け出すことは容易ではないのかもしれませんね・・・
 
決して、この映画に出てくる労働者達をヒイキに見るだけでなく
かつて、こういった事実があったという事を知る事が重要だと思います
 
 
今、山谷は高齢化が進んでるのと不景気で仕事も無いようで
かつての活気は殆ど無く、バックパッカーの外人が多く
山谷に訪れていて安宿に宿泊しているようです
 
亡くなった山岡さんの言葉より・・・
「今の都市社会では人はガンジガラメにされている
資本制の規範の中でしか生きられなくされて
ほんのちょっと前の事や横の事を考えられなくなってる
時間が資本に奪われている
敵のタイムテーブルの上だけで闘うのではなく
それを超えた所で闘いを組み生きていかなくてはならない」
 
86年のインタビューのようですが今でも全然通じますね
と言う事は現在、暴力団は排除されつつありますが
搾取する側、される側、今でもあまり変わってないって事かもしれませんね
 
 
 
正直、こういったカルトムービーは宣伝もしてないし
見に来る人なんかは数人だと思ってました
でも、行ってビックリ
小さな小屋が満席
満席って言っても50人ぐらいだから
普通の映画にしてみたら少ないんだけどね
 
皆、どこで知って来るんだろ~
って、不思議でならなかったですね。
きっと、誰もがそう感じたと思います(笑)
 
あと、サウンドトラックが結構カッコ良かったんだけど
売ってたサウンドトラックがカセットテープ!!!(笑)
今時カセットテープなんて誰も聴けないでしょ!(笑)
 
でも、YOU TUBEに数曲アップされてました
あるもんだね・・・
 
ドキュメントの用途を成してない映画も世間にはびこってるけど
この映画は、これぞドキュメント!と思わせる映画でした
 
スプラッター映画の脳天ブチ破れたり
人肉食べたりする映像に慣れてる私ですが(笑)
ある意味、ドキュメントの真実の映像が一番恐ろしいですね・・・
 
この映画の存在を教えてくれた方に感謝です!
この場を借りて有難うございました\(^▽^)/
 
 
 
 
 
 
 
 
今回はダークな記事になりましたが
次回は明るい話題でいこうと思います・・・