1985年イギリス映画
監督:テリー・ギリアム
この「未来世紀ブラジル」を挙げる方も多いかもしれませんね
「ブレード・ランナー」もだけど、この映画もただ単にSFの括りでは
片付けられないような考えさせられる映画です
20世紀のどこかの国
情報管理社会の狂気、若返りたいと整形しまくるオバサン
テロの爆弾が爆発しても知らん顔で食事する人々
コンピューター管理で動く電化製品(一つ壊れると何一つ使えない)
今の時代を痛烈に皮肉ってますがブラックユーモアな発想で
笑える箇所も多く、一瞬コメディーか?と思ってしまいました
ある役人の叩き落した虫がタイプライターに落ちてタイプが誤作動してしまう
テロリストの名前が「タトル」から「バトル」になってしまう
誤認逮捕されてしまったバトルが殺されてしまう所から
物語りは始まります
この監督、作家のカフカが好きらしく
この映画もカフカの「城」のような雰囲気があるそうです
カフカは「変身」しか読んでないので「城」も読んでみようっと
体制に管理されて押し潰されそうになる人
そんな中、夢に逃避する事でしか生き甲斐を見出せなくなってしまった人間
夢の中では怪人や、サムライのような大魔神などと決闘をしますが
この怪人や大魔神が現実の中での全て管理されまくった見えない
怪獣なのでしょう・・・
そんな夢の中に出てくる女性に本気で恋をしてしまい
それが現実の事となっていきます・・・
もはや現実社会はガンジガラメで便利なようで何一つ進歩していなく
マニュアル通りの行いは、ちょっとでも外れると住みにくくなってしまう
管理された中で当たり前のように文句一つ言わず過ごす人々も居たりして
思いっきり風刺した感じが伺えます
そして、この映画には「ロバート・デ・ニーロ」が出てます
ちょっとだけなんだけど、デニーロの存在感は凄いです
顔は決してハンサムじゃないけど(笑)
コメディーからシリアスまで何でもこなせる名俳優だと私は思います
ロバート・デ・ニーロと言えば私は断然「タクシードライバー」ですね
これは10本の指に入るぐらい好きです(←何故か10本…笑)
気になった方は、詳しいあらすじはアマゾンレビューなどで
ぜひぜひチェックしてみて下さいね
私の解説では訳分からないと思いますので・・・(笑)
最後のラストシーンがね・・・
これまた強烈です・・・言いませんが・・・
「カッコーの巣の上で」や「時計仕掛けのオレンジ」を
思わせるようなラストシーンになってます
強烈なシーンの直後エンディングで流れるサンバに救われます(笑)
「時計仕掛けのオレンジ」も雨に唄えばのエンディングで
違う映画を見たかのような終わりでしたね
SF映画=宇宙映画だけでは無い事を思わせてくれる
素晴らしい作品です
ちょっと長いので、お時間ある時にでも如何でしょう~(●´▽`●)ノ