anzuのブログ

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ボブ・マーリー 「ルーツ・オブ・レジェンド」

 
人の心の中には、自分自身に語りかけてくる内なる声が宿っている。
人は、その内なる声に耳を傾けねばならない。
 
人が何かをするとき、そこには正しい道と間違った道とがある。
自分自身に語りかけてくるその内なる声をよく聴けば
正しい道が分かるんだ。
 
そして、その内なる声というものは、誰にでも聴く事ができる。
わかるかい?
 
ボブ・マーリー 1980年・春)
 
 
 
 
 
ボブ・マーリーのドキュメント映画、ぜひとも映画館で観たかったけど
観に行く時間が無かったので先日、DVDで観賞致しました
 
レゲエという音楽ジャンルを越えたところで多くの人に影響を
与えたミュージシャン、ボブ・マーリー
 
特にジャマイカでのボブ・マーリーは政治家以上の
影響力があったようだ
 
イメージ 1
 
俺の反逆の音楽 俺の反逆の音楽
どうしていけないんだ 広い野山をぶらつくのが
どうしていけないんだ 好きなように生きるのが
俺たちは自由が欲しいだけ
俺は音楽で逆らう 俺は音楽で戦う
(REBEL MUSICより)
 
 
 
映画の中では奥様のリタ、息子のジギー、バニー・ウェイラー
リー・ペリーなどなど、家族や友人、バンドメンバーなどの
インタビューでボブ・マリーの人間像が語られていく
 
 
イメージ 2
 
俺たちは拒否する あんた達の言いなりなんて
俺たちは俺たち それがあるべき姿
まるめ込まれはしないのさ この世に不公平がある限り
自由を語るんだ 自由と解放を
(BABYLON SYSTEMより)
 
 
中でも凄く印象深かったのは彼には7人の妻と11人の子供がいたこと
自由奔放な女性関係も赤裸々に明かされるのだが
妻でバックコーラスもしていたリタ・マーリーはボブの女性関係を容認し
ミュージシャンとしてのボブを尊重して大きな愛でもって支えていたのだ
 
そうは言ってもリタや子供達の苦悩もあったようで映画の中で語っています
レゲエの神様と言われるボブ・マーリー、神がかりな雰囲気もありますが
一人の人間として捉えているところも面白さの一つです
 
 
イメージ 3
 
心配しないで だいじょうぶ
小さなことさ そんなこと
唄おう くよくよしないで
すべてうまくいくのさ
(THREE LITTLE BIRDSより)
 
 
 
白人の父親と黒人の母親から混血児として産まれ差別を受けてきた幼少時代
ボブ・マーリーの父親はジャマイカで大きな工場を持つ経営者
ボブが売れる前にウェイラーズの活動資金を援助してもらおうと
父親の工場を訪ねるが、あっさり拒絶されてしまう
 
拒絶されたおかげで1曲できたと曲を作った
 
 
CORNER STONE
 
建築主が捨てた石 それが往々にして礎石になるんだぜ
お前が建築主なら俺は石
選ぶのかい?捨てるのかい?
拒絶されるものこそが選ばれるべきもの
俺の言ってることが分かるかい?
 
 
映画のインタビューの中で異母兄弟も出てくるのですが
「今、一番有名なマーリーはボブなのにね」
という言葉が胸にささります
 
 
 
イメージ 4
 
目を醒まし 自分を解き放そう
雨が降っている間に
さあカヤを感じよう 雨が降っているから
とってもいい気分 天にも届きそう
頭の先からつま先までいい感じ
KAYAより)
 
↑の写真は私の意思ではなく
ラスタファリズムの神様ジャーが呼び起こさせました
ボブ・マーリーガンジャは切っても切り離せないので仕方ありません(笑)
 
ボブの娘が、1日中ガンジャを吸ってるか音楽をやってるかで
友達を呼べない!と嘆いたところ、ボブは
「友達なんて要らない!」と言い放ったそうだ
 
それは幼少の頃、差別を受け孤独に過ごした子供時代
信じられるものはジャー(神様)と自分だけだった
と言う過去の生い立ちが、そう言わせたのかもしれない
 
イメージ 5
 
目を覚ませ そして生きるんだ 
さあ、目を覚まして生きるんだ
人生は多くのしるしがある1本の道
だからそれにそって歩み 難しく考えてはいけない
憎しみと災いと嫉妬から逃れよう
君の想いを忘れずに ビジョンを実現させるんだ
さあ、みんなで目を覚ませ そして生きるんだ 
さあ、目を覚まし生きるんだ
(WAKE UP AND LIVEより)
 
映画はジャマイカの2大政党に巻き込まれる話しや
36歳の若さで亡くなるまでのワールドツアーや
療養生活と話しは流れていきますが、療養中のボブ・マーリー
髪の毛は抜け落ちて帽子を被ってはいても、その映像には
カリスマ、ボブ・マーリーの姿はもうなかった・・・
ここでも、ボブが神では無く人間であった事を思い知らされる
 
この監督、人間ボブ・マーリーを上手に撮ってるな~って
監督の力量も感じる映画でした
 
 
 
 
 
歌で世界を変えようなんて大それた事かもしれない
けれど、一人一人の意識を変える事は出来ていると思う
私もその一人だ
その意識が大きなものとなれば、きっと良い方向に
向かうはずだと信じてやみません
 
 
ボブ・マーリーを1回でも聴いた事ある人には
ぜひ観てもらいたい映画でした
 
 
 
 
 
 
REDEMPTION SONG  救いの歌
 
その昔 海賊達は僕を捕え商人達に売り飛ばした
そして奴らは俺を船底から引きずり出した
でも頑丈な俺のこの手は全能なる神から授かったのさ
俺たちはこの時代を進んでゆこう 誇りをもって
唄ってほしい この自由な歌を
だって俺の唄ってきたのはすべて救いの歌なんだ
 
鎖で繋がれた心を自ら解き放そう
自ら心を解き放つんだ 原子のエネルギーなど恐れるな
もう誰もこの流れを止められないのだから
 
いつまで奴らは導くものを葬り続けるのだろう
俺たちは手も出さないでいるのに
あるものは言う これは聖書に記されている
ほんの一部の出来事なのだと
 
君にも唄ってほしい この自由の歌を
だって俺の唄ってきたのはすべて救いの歌なんだ