愚かさを重ね着して大人になるくらいなら
ぼくはこの背広で世界をみつめていよう
ブリキの太鼓を叩きながら。
1979年フランス・西ドイツ
監督・脚本:フォルカー・シュレンドルフ
ベルリンの壁が崩壊する前の映画
原作は1959年にドイツの作家ギュンター・グラスの書いた小説です
勉強嫌いの私は(笑)
世界の紛争や、歴史、情勢などは映画から学ぶ事が多かったです
ナチスドイツが衰退していく様を背景に撮られてます
ですが、ファシズムを強く押し出している映画でも無ければ
ユダヤ人迫害の悲惨さを描いている映画でもないです
周囲の大人達の醜い行いに嫌悪を抱いたオスカルは
3歳で自ら成長を止めてしまい、世界を傍観者として見つめていきます
その時から、ブリキの太鼓を叩き、奇声を発すると
ガラスが砕け散るという不思議な能力を持ち合わせるようになる
ガラスが砕け散る様は、抑圧された戦争への怒り
大人達の醜態への嫌悪、、砕け散ったガラスは傷ついた自分の心・・・