anzuのブログ

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ブリキの太鼓

 
 
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愚かさを重ね着して大人になるくらいなら
ぼくはこの背広で世界をみつめていよう
ブリキの太鼓を叩きながら。
 
 
 
1979年フランス・西ドイツ
 
ベルリンの壁が崩壊する前の映画
原作は1959年にドイツの作家ギュンター・グラスの書いた小説です
 
勉強嫌いの私は(笑)
世界の紛争や、歴史、情勢などは映画から学ぶ事が多かったです
 
ヒトラーが政権を取り、やがてポーランドナチスドイツに呑み込まれていく
その後ソビエト軍に敗北し(正確にはアメリカとイギリスの後ろ盾がありましたが)
ナチスドイツが衰退していく様を背景に撮られてます
 
ですが、ファシズムを強く押し出している映画でも無ければ
ユダヤ人迫害の悲惨さを描いている映画でもないです
 
 
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周囲の大人達の醜い行いに嫌悪を抱いたオスカルは
3歳で自ら成長を止めてしまい、世界を傍観者として見つめていきます
 
その時から、ブリキの太鼓を叩き、奇声を発すると
ガラスが砕け散るという不思議な能力を持ち合わせるようになる
 
ガラスが砕け散る様は、抑圧された戦争への怒り
大人達の醜態への嫌悪、、砕け散ったガラスは傷ついた自分の心・・・
 
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この映画の1番言わんとしている事は
ナチスドイツ、ヒトラーの出現を許した社会に問題があったと提起しています
 
あの時代、たまたまヒトラーという人物が現れ
ドイツ国民はおおいに支持をし、期待した。
ヒトラーは演説もうまく、人々の心を掴んだのでしょう
 
ヒトラーだけで無く、世界を見渡してみると独裁者と思えるような人は
イラクフセイン・・・・などなど挙げたらキリが無い
 
そういった人物を作り出してしまった国民にも問題があるのだという事も
この映画では訴えています。
 
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今現在も、常にどこかの国で戦争が起きています・・・
これだけ、各国で独裁者が出現し戦争にも懲り懲りしてるはずなのに
不穏な動きは、いつまで経っても拭い去れないですね
 
今後は上に立つ人のせいだけでは無く
私達国民が、きちんと意見を述べない事には再び戦争・・・
なんて事にもなりかねないかもしれませんね
 
 
決して反戦を強く訴える映画では無いんですが
心に強く残る考えさせられる映画です
 
 
 
 
YOU TUBEを観ると凄くコメディな雰囲気にも感じますが
かなり、ダークな映画です
小人症の方や、性描写がリアルなので人によっては嫌悪を
感じる方もいらっしゃるようなので観る時はお気をつけ下さいませ