anzuのブログ

\(^▽^)/

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版

 

 

山野井さんの映画、観てきました。

 

もうね、凄い!!!の一言です!それ以上に何も言えねーって感じです。明らかに登山とクライミングの違いを感じました。登山は景色を楽しんだり、立ち止まってお花に心揺さぶられたり、苦しいけれど楽しむってところが多いですが、クライミングの楽しさって一体なんなんだろうって私なんかは思ってしまうのよね。苦しいだけじゃないの!って。達成感は登山以上のものを感じられるんだろうけど、生と死がこれだけ隣り合わせにも関わらず、一つ達成したら次、そしてまた次って、怖い思いしながらも続けられる、そのメンタルの強さね、なんて言うかちょっとおかしいんじゃない?って思うぐらいなのよね。私みたいな凡人からしてみたら。

 

f:id:kosamebitaki733:20221209120735j:image

 

登山する方なら山野井さんの事は知ってる方も多いと思いますが、世間ではあまり知られていませんね。当時、栗城史多さんと比較して話す方もいましたが、栗城さんはどっちかと言うと、自分の名を世に知らしめたいという感じが凄くあって、物凄く無茶な登り方してましたよね。最終的に亡くなってしまいましたが、それとは真逆にいるのが山野井さんのような気もします。けれど、映画で出てくる仲間のクライマーの方も次々と亡くなっているのですよね。それだけ死と隣り合わせなんだなという事を思い知らされました。

 

f:id:kosamebitaki733:20221209120756j:image

 

とにかく、そこに岩場があるから登る!理由はただそれだけで、名声とか、知名度とか、そんなのは全く気にしていないお方。そこに岩場があるから登るのみ!ホント、直感で生きているような方ですね。

 

f:id:kosamebitaki733:20221209120813j:image

 

山野井さんは足と手の指を10本凍傷で無くしてます。因みに奥様もクライマーで、奥様も手の指が殆どありません。それでもクライマーを続けるって、一体どんな心境なんだろうか。映画の中で山野井さんが「自分のことおかしいんじゃないか?って思うぐらいのめり込んでいる」みたいな事言ってたけど、どう考えてもおかしいって!(笑)死ぬかもしれないっていう極限の気持ちを感じられなければクライミングをやっていなかったと思うと話してましたが、クライマーの人はスリルを楽しんでるのが凄い!北アルプスなどの登山をしていると、ここから落ちたら死ぬな、とか、ここで足踏み外したら骨折るだろうな、とか、登山していてもそう感じる事はあるけれど、クライミングは登山の比ではないことを凄く感じました。

山野井さんが、他のスポーツでこれだけした直結しているスポーツはあるだろうか?と言っていましたが、いや、ないでしょ!(笑)生きてるのが奇跡のような人ですね。

 

f:id:kosamebitaki733:20221209120845j:image

 

不思議なことに、山野井さんご夫婦共々、凍傷で数本の足と手の指をなくしているにも関わらず、悲壮感が全くない。指がないなら、残った指で登るのみ!って感じで、生きる上での力強さをひしひしと感じます。見ているこちら側が感動や同情の気持ちを持つこと自体がおかしいんじゃないかって感じるぐらい、本人たちは物凄く淡々としているのですよね。山に挑むその精神力は私達には理解しがたい強靭さを感じます。感動や同情とは無縁の自分との闘いだけのために人生をクライミングに捧げている正に極限の人!ちっちゃい事でクヨクヨしてる自分がとてもチンケに感じられます。登山されない方でもきっとグッとくる熱いものを感じられると思います。

 

 

 

 

おしまい(●´ω`●)