anzuのブログ

\(^▽^)/

お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました



映画の内容有りなので、まだ観てない方はスルーの方がいいかもです




遠藤ミチロウさん監督のドキュメンタリー映画を観てきました。
まず、この映画を観て感じたのが・・・








スターリン観たい!
観たいぃーーーーーー(≧◇≦)!


で、ございました。
だってね、映画館で超爆音でスターリンが流れるんですよ!
こりゃーライブ観たくなるでしょ!
それとね、ミチロウさんオットコ前だわぁ~
20歳以上年齢が上なんだけど、メイクしてないミチロウさんに
惚れ惚れしちゃったわ~(*´ω`)かっこええ~~



2011年、ミチロウさんのスターリン復活還暦全国ツアーを追った
ドキュメンタリーなのですが、2011年と言えば・・・

そうです。忘れもしない3月11日。東北大震災が起こった日です。
ツアー中に起こった大震災で映画は震災、原発、福島・・・と
ツアーの話も織り交ぜながら進んでいきます。
ミチロウさんの想いと生きざまを感じられる映画でした。


イメージ 1


新宿K'Sシネマで1月23日から公開されました!
前売りはステッカー付くって言うから、もう公開される1ヵ月以上も
前に張り切って買っちゃったもんね~( *´艸`)


イメージ 2

多くのミュージシャンや著名人がコメントを寄せていました。


イメージ 3

あっちゃんだ~(*´ω`*)


イメージ 4

竹中直人イェーイ♪


イメージ 5

映画の中でミチロウさんが8月6日に広島に訪れた時に偶然に原爆ドーム
付近で歌っていた竹原ピストルと出会うシーンがありました。
ミチロウさん、次の代は竹原君に託す!なんて言ってたよ
竹原ピストルの全国ツアーの数も凄いよね~!

竹原ピストルの歌う「カノン」もいいよね~
今年は観に行くんだ~もうチケ取っちゃったもんね



ミチロウさんが母親について語るシーンも多くありました。
実際に実家のある福島に帰省するシーンも映し出されてました。

ミチロウさんとお母様のシーンは当たり前の何処にでもある親子の
光景なんだけど、そんな何でも無いシーンが凄く良かったなぁ。
スターリン時代のライブでは臓物や豚の頭投げたり放尿したり
過激なパフォーマンスもあったけど、お母様とのシーンを見てね
あぁ・・・ミチロウさんも人の子なんだなぁ。って思ったわ。
当たり前なんだけどね(笑)スターリン時代、過激なパフォーマンスで
ライブハウスを賑わせているみたいな記事が週刊誌に載って
それを知った近所の人は遠藤さんちの息子は気がふれたなんて噂が
立ったなんてエピソード話もあって笑っちゃったなぁ( *´艸`)

ミュージシャンとしてのミチロウさんしか知らないから
ミチロウさんに母親がいるって事を想像した事が無かったんだけど
映画の中で普通に「おかあさーん」なんて呼びかけてんじゃない!
ちょっと衝撃だったわ(笑)

弾き語りのツアーで奄美大島に訪れているのですが、今でこそ
奄美大島は有名な観光地ですが、ミチロウさんが初めて訪れた時は
さほど有名な場所ではなかったようです。

こんなふうに表現してました。
沖縄と本州に挟まれた島で、沖縄は戦争の暗い記憶がある場所だけれど
その前は沖縄独自の琉球文化があった場所で、本州は本州で文化が
あるし、そこに挟まれている奄美大島は言ってみたら鹿児島の
オマケみたいな日本の植民地的な所もあって、これと言った観光が
あるわけでもない、沖縄でも、鹿児島でも無い中途半端な感じが
自分には合っていると言ってました。自分自身も中途半端なところが
あって、だからこそステージで過激な事もやれたと。
でも、きっと皆そうなんだろうな。。。自分に100%自信もって
生きてる人なんて早々いないんだろうね。

去年、ミチロウさんのライブを観た時も感じたんだけど
今回、この映画を観て更に感じたのがミチロウさんは旅人特有の
フワリ感があるなと思ったのです。バックパッカーの人とかって
どこか地に足が付いていないと言うか、浮世離れした雰囲気があると
私は思うのですが、ミチロウさんもそんな感じに思えるのですよねぇ。
ちょっと語弊のある言い方に感じちゃうかもしれないけど(;^ω^)
なんつーか、さすらう旅人のような流浪の民のような・・・
からしてみたら地に足が付いてなくて浮世離れしてるって表現、
最高の褒め言葉なのですよ~(笑)
だってさ、60歳になってギター1本持って年間200本以上も各地回れる?
地に足が付いてたら出来ないと思うわ(笑)
金と生活の為だけに働いてたら無理だよね!
でも、世の中の殆どの人が金と生活の為の労働なんだけどね・・・
ミチロウさんは、そこから逸脱した表現者だと感じるわ。
ミュージシャンとして歌ってるって事は勿論なんだけど、ミチロウさんは
各地をとても楽しそうに旅してるな~とも感じたのよね。
きっと根っからの旅人なんだろうなと思ったわ(笑)

奄美で紹介したい人がいると映画の中で出てきた現地にお住いの
方なのですが、この方、白い半そでの肌着みたいので出てきて
ビール好きそうな、ふっつぅーーーのオジサンなんだけど
このオジサンがね、奄美の民族楽器、タテ琴を奏で初めてシブイ声で
歌い始めたのです!あまりにも普通なオジサンが美しい音色の琴を
弾き始めたから私は度肝抜かれましたよ!
そしたら!
YOU TUBEに映像があった!きっと奄美では有名な方なんだろうね。
この映像は映画の映像ではないですが貼り付けました。


ね~!このふっつーのオジサンにはビックリだわよね。
盛島貴男さんと言う方だったのね。
きっとさ、奄美に限らず沖縄の三線とか、津軽三味線もだけど
特に習った訳でも無く、日本の民族楽器を弾きこなす普通の
オジジ、オババ達が数多く存在するんだろうね~
こういう名前すら知れ渡ってないような人に文化勲章とか
あげてもいいんじゃないかって思うわ。
居酒屋でこのオジサン隣にいたら、酒好きのオジサンにしか
見えないでしょ?(笑)それがタテ琴持たせたらこんなにも
美しく弾くんだから、カッコいいよね~!!!



そして映画は東北の震災にも繋がっていく・・・
この映像は映画の映像ではありませんが、福島出身のミチロウさんは
特に想う事も多かったかと思います。
最近出したアルバム「FUKUSHIMA」はミチロウさんの想いが
ふんだんに詰められたアルバムだと思います。

地震津波以外にも福島は原発の爆発と言う二重の苦しみを
味わったのだ。福島だけの問題では無く、日本全体の問題なんだけど
今現在、次々と再稼働される原発。そんな状況を見ると
政府は福島原発の事を見て見ぬふりしてるようにしか思えないよね。
せめて再稼働は福島原発が終息してからだろって思う。
私は再稼働必要ないと思ってるけどね。

そんな中、福島=原発放射能というレッテルを貼られてしまった
福島に元気を取り戻そうと発足されたのが
プロジェクトFUKUSHIMA


決して、食べて応援!みたいな無責任なプロジェクトでは無く
あの原発事故で日本の県の一つでありながら孤立してしまった福島を
盛り上げ、原発の事に対しても一人一人が真剣に考えていこうという
福島から今後の日本の未来を発信していこうという前向きな
プロジェクトだと感じました。
あの震災後、このプロジェクトFUKUSHIMAに限らず
NBC作戦とか

女川さいがいFMというラジオ局が作られたり
(今年の3月で終了するそうですが)

何の専門家でもない民間の人達が東北に少しでも手助け出来たらと
立ち上げられたそうです。もはや国には何も期待出来ないから
自分達で動こうって事なのかもね。
自分たちの足で東北に出向き、行動を起こしている方達。
遠藤ミチロウさんも、その一人。この映画作成時に東北の震災が
起こった訳ですが、あれ以降ね、ホント考え方変わったよね。
私自身も。今まで信じていたものがガタガタと崩れ始めて
蓋を開けてみたらこんなにも知らなった事が多く、嘘っぱち
だったのかと気付かされた事が凄く多かったです。

映画の中で広島も戦争の時に原爆投下された県という暗い過去があると。
ただ、原爆投下されたからこそ、日本は核廃絶を声を大にして世界中に
発信できる立場にあるんだけれども、戦後次々と建てられた原発
原発は=核ですからね。
福島原発の爆発で広島、長崎、福島と3回の被爆を経験する事に
なって、しかも原発による被爆は自分達で蒔いた種なのだという事を
これは大友良英さんが言ってたな。これを機に一人一人が原発
事を真剣に考えて福島原発の爆発をキッカケに廃炉の方向に
なっていったら福一の爆発も無駄じゃなかったと明るい未来に
繋げる事が出来るんじゃないかと、プロジェクトFUKUSHIMAには
そんな想いがつまっているんだと私なりに思いました。
事実をひた隠しにするから憶測が横行して差別的な事が生まれるんであって
実際に、放射線量が高い場所や、数年かけても住む状態では
無い場所など、きちんと公表すれば、もっと皆でじゃあ
どうしようか?って事が考えられると思うのです。
原発は利権が絡んでるから難しいかもしれないけど、こんな大きな
事故を目の当たりにしてるんだから、そして福一の爆発で
多くの人が、これはマズイって気付き始めてんだから
もっと真剣に考えなきゃならないよねって感じるわよね。
簡単に再稼働なんてしてほしくないよね。





ミチロウさんが、自身の作った曲は作った時点で自分の思いから離れると
言っていた。それは、聴く人によって解釈がそれぞれだということ。
ミチロウさんの思いとは別の解釈を聴く側がしていても、それは
その人の解釈で聴いてくれればいいと。

この映画も色々な感じ方が出来る映画でした。人それぞれなのかも。
ミュージシャンとしてのミチロウさん
表現者としてのミチロウさん
震災後に物思うミチロウさん
そして私が一番感じたのはミチロウさんは旅人であるなと。
旅するミチロウさんの映画って言葉が一番しっくりするなと思いました。

自分の事を全く知らない人が、たまたまライブハウスに居合わせて
聴いてくれるのが楽しいし嬉しいと言っていた。60歳過ぎても歌う事を
止めないのは、そういった出会いがあるからなのだろうか。
勝手な事言っちゃうけど死ぬまで歌い続けてほしい!
ギター1本でこれだけPUNKを感じるミュージシャンは
ミチロウさんだけだと思う!

旅人、遠藤ミチロウさんに今年もライブハウスに会いに行こう・・・