7月28日(木)くもり
4:10 双六小屋出発
出発しようとしたらですね、真っ暗で登山道が分からなくてね
結局少し明るくなった4:30頃に出発しました
今回学んだ事
登山道は前の日にチェックしておくこと
暗いと分からないからね(;^ω^)
夏は日の出が早いからまだいいけど
日の出が遅い時期だと、せっかく張り切って早起きしても
前に進めないなんて事があるかもだしね
4:50 標高2,754m 樅沢岳 !!
この日もやはり曇りでしたが雨が降ってないだけマシね
ここまで天気悪いと晴れなくても雨さへ降ってなきゃーいいやって
気持ちになるやね
残すところ登る山はあと一つ
ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
やっとやっとエーデルワイスに出会えましたー(ノД`)・゜・。
「中々見かけないな~、今回は見れないかな~」なんて思ってまたが
樅沢岳を越した辺りからエーデルワイスの宝庫
これだけの群落は初めてってぐらいエーデルワイスだらけでした
やっぱ高山きたら、この花見たいよね~
全然違うのよね。標高も同じぐらいなのに高山の花は与えられた環境で
文句も言わずひっそり咲いていると思ってたけど、ちゃんと自分が
咲くべき場所を選んで咲いてるんだと感じました
土の状況とか、風当りとか、岩場とか、良い条件を分かった上で
花咲かせているんだよね植物にもちゃんと意思があるんだとこれまた
今回の登山で学びましたわ標高が一緒なら何処でもいいって訳じゃ
ないのよね。凄いな。生きとし生けるもの全てに生きる条件を
与えられてるって思うと植物も人間と同じ命の重みを感じますね
5:25 硫黄乗越通過
御花畑~(●´ω`●)
この御花畑の景色、最初っからずーっと眺めてたね
自分でここまで歩かないと見れないお花ちゃんたち。
人が見るために咲かせている園芸品種の花とは違って、純真だぁね
やっと登場!槍様~(≧▽≦)❤
ホントだったらこの槍様をずっと眺めながらの登山だったはずなんですが
槍様登頂前にやっとお姿を拝見できましたー
今年5月に燕岳に登って雪残る槍様を眺め、夏に会おうと約束し
やっとやっと
ギャー(ノД`)・゜・。
歩いていると、とても不思議な現象を目の当たりにしました。
「滝雲」です。
写真だと分かりずらいですが、霧が稜線を越えているのです
谷から上って来た霧が稜線を越えて、
滝のようにまた谷へと流れて行くのです。
かなり早い流れでした
自然現象って凄いなぁ。私が毎日くだらない仕事してる時も
こうやって北アルプスの山々では神秘的な現象が毎日のように
起こってるんだよなぁ・・・山に来ると宇宙を感じるね
大げさじゃなくてマジで地球は美しいっす
雲海
はぁ・・・あまりの素晴らしさにため息出ちゃうね
イワオウギ、タカネナデシコ、ミネウスキソウ
6:20 左俣乗越
槍まで3時間頑張るずら~
いや、長く一緒に過ごした松本出身のオバちゃん3人組がね
語尾に「ずら~」って方言使ってたからうつっちゃったわ
長野は「ずら~」って言うんだね山小屋に泊まると色んな県から
来てる人がいるので方言聞けるのも楽しいのよね( *´艸`)
雷鳥発見~\(^▽^)/
またまた見ちゃったよ~
この前にちょっと遠かったから写真に撮ってないんだけど
雛の雷鳥を見てるので、これで3回目
最後に出てきてくれて有難うね~
鎖場が続きます
まぁ、何てことない鎖場ですわ
5年前はちょっとした鎖場でギャーギャー言ってたのにね( *´艸`)
鎖場が続きます
当初の3泊の計画だと三俣山荘から槍まで7,8時間は歩かなきゃ
ならないから結果的に4泊して双六から槍までの計画は
ゆっくり余裕を持って登れて良かったかもな~
7:30 千丈乗越
ここからガツーンと登ります
以前、表銀座で槍に行った時は東鎌尾根を歩きました。
今回は西鎌尾根です。時間的には同じぐらいなんだけど、東鎌尾根の
方がキツかった気がするわ。ハシゴ、鎖、岩場も多かった気がするけど
西鎌はひたすらな登りだけど、危険個所は全くありません。
登って、登って、登りまくるだけっす(;^ω^)
それが一番キツイんだけどね
8:40 槍ヶ岳山荘に到着です!
槍の方を見ると誰も登ってない
これはチャンスと一休みしたいところだったけど休む間もなく
槍に登り始めました以前は槍に登り始めたのが12:30頃だったかな。
↓下の2枚の写真が3年前に登った時の写真です
ウジャウジャで凄いっしょー(;^ω^)
前で渋滞待ちも嫌だけど、私はどうも後ろに付かれるのが嫌でねぇ。
なので人のいないうちに登っちまえーーーって事で
あまり写真も撮らずそそくさと登り始めました。
旦那は6回目の槍登山なんですが(登り過ぎじゃ!)こんなに
人のいない槍は初めてだと言ってました
確かにね、未だ9時だもんね・・・
槍ヶ岳山荘に宿泊の人はもう出てるだろうし、他から来る人は
登山計画するにしても大体昼以降ぐらいの到着だろうしね
午前中は空いてるとは聞いてたけど、こんなに静かとは
これはラッキーだったなぁ(*´ω`*)
午前中穴場よただ、午前中に到着出来るような計画をするのも
難しいわよね今回はたまたま延泊する事になってこの時間に
辿りつけたけど、3泊の予定だったら槍に着くのは13時頃だった
だろうし、きっと混雑してただろうな
8:55 標高3,180m 槍ヶ岳!!
2回目と言えども、最後の梯子は多少ビビりますが(笑)前回
登った時よりも鎖場、岩場の登りが凄くスムーズでした
やっぱアタシ、成長してるーーー\(^▽^)/
山頂には4人グループのオジサンと、単独のオジサン、
そして少ししてネパール人のお兄ちゃん2人が登ってきました
ネパール人のお兄ちゃんに「富士山何処ですか」って聞かれたけど
生憎ガスっちゃって何も見えなかったね
やっぱ外国の方は山頂から富士山見たいもんなんだねぇ( *´艸`)
けど、丹沢の方がよく見えるかもよ(笑)
山頂から槍ヶ岳山荘を見下ろす
最後の梯子を見下ろす
槍小屋で会った3人組オバちゃんが言ってたけど、今は登りと下りが
分かれてるけど、昔は最後の梯子も登り、下り一緒だったんだってね。
だから今以上に渋滞がおきて、下りる人、登る人で頻繁に喧嘩が
起こってたそうです(;^ω^)登山者が登りやすいように登り下りを
分けてくれて整備してくれてる方には本当に感謝ですね
きっと父親が登ってた時代も梯子1本だったんだろうな~
しかし、なんでこんなに尖がった山に皆、登るんだろうね~(笑)
でも、登山初め出したらまずは槍登りたいよね~
見た目もカッコいいし、登り応えもあるし、この山を登ると
更に次の山へステップアップした気持ちになるよね
そして何と言っても自信が付く
生きてる間にあと何回槍に登れるだろうか・・・
山頂にいる時に北鎌尾根から上がってくる人がいたら拍手で
迎えてあげようと思ってたのに残念ながら出会えなかったわ
裏銀座縦走をしめくくるに相応しいフィナーレの山
槍ヶ岳何回でも登りたくなる山だね
そして下山致しました。
登りより下山の方がアタシ苦手なのよね
後ろに誰かいて急かされる事もないので慎重にユックリ下山しました
9:20 槍ヶ岳山荘で優雅におコーヒーとパン
槍ヶ岳山荘で焼いてるパンなんだよー
3,000mの高所で焼いたパンを食べられるのが凄い
コーヒーも豆からひいてくれて、これがまた美味しかったー
ビールばっか飲んでたからさ、久々のコーヒーに大感動
ホッとしちゃったわ。ほんと美味しかったです
ここのとこ天気が悪かったので物資輸送のヘリが飛べなかった
そうです。山荘のお姉さんが「ヘリが来る日なんだけど今日も
ガスってるから無理かな~」って心配してました
槍ヶ岳山荘は600人ぐらい泊まれる大きな山小屋なので
物資は大事よね。これから8月いっぱいは大忙しだろうね
槍様に別れを告げ9:55槍沢ロッヂを目指します
やっと風呂だぁ~\(^▽^)/
そういえば、最近は槍登る人でもヘルメット着用の人が増えていて
長野県がヘルメット着用を推奨してるみたいね。
アタシは持ってないから被らなかったけど、
3年前は殆どの人が被っていなかったのにね
因みにこの日頂上で会った人は誰も被ってませんでした。
穂高とかでは被った方がいいのかもね~
槍ではいいかなと(;^ω^)
でも何があるか分からないから必要と思えば被ってれば間違いないかもね
それは各自で自分自身が判断すればいいかなと思います。
10:20 殺生ヒュッテ通過
10:35 播隆窟
槍ヶ岳を開山した播隆が4回目の槍登山の時にここに籠り
念仏を唱えた場所でございます。
こういった方のおかげで登山道が整備されて登りやすい山に
なっているんだものね。きっとこの時代はこれだけの一般の人が
槍に登るとは思ってなかっただろうね(;^ω^)
ここからは槍ヶ岳登頂の一般的なルート「槍沢コース」を下ります。
裏銀座は人の少ない静かなコースだったけど、
人気の山だけあってほとんどの人はこの槍沢コースを登って行きます
途中、途中で、この人ホントに山頂まで行けんのかってぐらい
グダグダの人いたけど大丈夫だったかな(;^ω^)
若い女の子なんてストック持ってんのにストック使ってないじゃん
ってぐらいグダグダだったわ結構、槍沢コースはキツイのよね。
今回、下りだったけど初めて歩いて上高地から一気に登ったら
キツイな~とは感じたわ
10:40 坊主岩屋下
3泊目にヒュッテ大槍に宿泊する予定だったんだけどね~
ここはお酒の種類も多くて食事も良いみたいだしね
だけど、そんな口コミが広がって最近は宿泊客が増えて結構
ギュウギュウで寝かされるみたいよ
ぎゅうぎゅうは辛いかんね食事の良さを取るか、快適な広さで
寝られるのを取るか・・・どっちかやね
槍ヶ岳山荘は広いから平日だったら布団1枚で2人って事は無いと思うわ。
「水沢」ここで水が汲めまーす
生まれたての水はホント美味しい天然の北アルプスの水
そしてここで衝撃の事実が発覚しました
衝撃写真でございますフタホシヒラタアブが私達夫婦のところに
飛び回っております写真は旦那のTシャツです。
この写真の時は未だいい方でもっと無数のアブがリュックや、Tシャツに
ひっついておりましたそうです。双六小屋にいたオヤジの背中に
付いてた30匹以上のアブを見て笑ってましたが実は自分にも
くっついていたという事実が発覚致しました
下から上がって来た人達は未だせいぜい1泊ぐらいしかしてない
人達ばかりなので、さほどアブはたかってなかったんですが
ワタシ達のところにはアブ柄のリュックが出来上がってましたわ
でもね
気にしな~い気にしな~い
アブぐらいナンじゃいですわ
風呂も4日入らないとアブが大量に寄ってくるんですわ
アブが数十匹付いてても全く気にしなくなるのよねん(*´ω`)
がはは~(≧▽≦)
アブが寄って来ない登山なんてマダマダ甘いぞえチミ~
なんかきったないな・・・アタシ・・・・(笑)
11:20 あともうちょっとなんだけど、ここからが長かったなぁ。
12:35 槍沢ロッヂ到着~(・ω・)ノ
この時間に到着出来てるなら帰ろうと思えば帰れるんだけどね
けど、疲れちゃったからやはり1泊する事にしました。
お風呂も入れるしね~
んが
アタクシ、読みが甘かったわ(-_-メ)
確かにお風呂はありますが、まだまだ上高地まで4時間歩かなくては
ならない山の中です。そうです。山なのです。
湯船に入って汗は流せますがシャンプーや石鹸は使えません
頭洗う気満々でしたがその事実を知った時もさほどガッカリは
しませんでした。さっきも話したけど、もうね、2泊以上
頭洗ってないと、3泊も4泊も変わりないんですよ
頭洗えないぐらいナンじゃい
ですわよ~( *´艸`)オホホホ~
この登山でワタクシ、一皮剥けました
お風呂は15時からとの事なので先ずはビールちゃん
キジバトがウロウロしてました
一瞬、雷鳥かと思っちゃったわよこうやって間近で見ると
キジバトもキレイだわね
14時50分ぐらいにお風呂に直行
ワタクシ1番~早く入りたい気持ちがあったから開く前から
並んだけど、1番風呂は非常に混んでおりやした
ちょっと間を開けてから入った方が良かったかもな
洗い場も何もないので湯に浸かるだけですが、いや~最高でしたね
頭は洗えないけど、体のホコリや汗を流せただけで充分(*´ω`*)
きぼじえがったぞぇ~
17時 夕食
やはり揚げ物でございやしたしゃーないわね
食事を提供してくれるだけでも有難いです
4泊目終了~
そして遂に最後でございます!
続く~(●´ω`●)