anzuのブログ

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THE STRUMMERS 岩田美生



2017年 5月9日(火)午前7時3分
腎臓癌による多臓器への転移の為
ストラマーズのボーカル岩田さんが亡くなった。

享年51歳


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私がストラマーズのライブを最後に観たのが去年の1月22日
RYDERSとのツーマンでした。
今日のブログに貼り付ける写真は全てこの日のライブに撮ったものです。

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イワタさんが病気をされて大手術をされたのは2015年の9月。
私はこの時、イワタさんが何の病気で手術をしたのか知らなかった。
病名が腎臓癌だって知ったのはここ最近の事で数ヶ月前でした。
後からストラマーズのFBを見直すとイワタさんの言葉で癌は
早期に発見されたので他の箇所に転移も無く無事に手術を終えたと
書かれていた。私がライブを観たのは手術からわずか4ヶ月後。



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この日のイワタさんは手術したという事を微塵にも感じさせない
パワフルなライブでした。13年振りに観たストラマーズだったけど
昔観た時と全く変わってなかったし、イワタさんの声も出てたし
疲れてる様子も全く無かったし、一体何の病気だったんだ?って
思わせるほどでした。10代、20代の時に何度も観たバンド。
スタークラブの弟分みたいな存在でスタークラブと一緒に
観る事が多かった。毎年夏真っ盛りの蒸し風呂のような気候の8月に
革ジャンを着て行かなくてはライブ会場に入れないと言う
拷問のような「傷だらけの天使たち」という企画をしていた。
夏の暑い時期に革ジャンなんて何ホザイてんだ!と思いながら
行ったけど、それも今となっては良い思い出。
初期の頃は特にスタークラブと一緒にライブしてたね。


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スタークラブのヒカゲさんがHPでコメントを寄せていた


そこに貼られている写真はイワタさんとヒカゲさんと川村カオリさん。
ヒカゲさんにとって、大事な身近な人が先に逝ってしまった
悲しみは私なんかの悲しみより想像以上の事と思います。
敢えて川村カオリさんの写っている写真をアップしたのは
ヒカゲさんにとってイワタさんと川村カオリさんの存在は
とても大きなものだったんだろう。そんな大きな存在の二人を
一番年が上なヒカゲさんが見送らなくてはならないのはどんな気持ちか。
言葉には出来ないね・・・

20年以上も前にPUNKのライブばかり行っていた頃は
ヒカゲさんと、川村カオリさんが付き合っているのはファンは
誰もが承知の話しでした。その後、私はライブに行かなくなって
川村カオリさんは別の方と結婚されて子供も産んでたし完全に
ヒカゲさんとの縁は切れてるものと思っていた。
先日、スタークラブのライブに行った時に何気なくネット見てたら
ヒカゲさんが川村カオリさんが亡くなった時にコメントしてたのを
見つけたのだ。それがこちら


川村カオリさんもやはり癌で亡くなった。乳癌でした。
2009年の7月。
もう8年ほど経つが最近、このヒカゲさんのコメントを見つけて
胸が締め付けられた。川村カオリさんとヒカゲさんは男女の恋愛という
枠を越えて最後まで繋がっていたのだ。しかも最後を看取ってるから
よっぽど近しい間柄で強い絆で結ばれていたのだろうと思う。
この時期はスタークラブの事なんかすっかり忘れていたから
全く知らなかった。

きっと、ヒカゲさんにとって先に逝ってしまった
川村カオリさんと、イワタさんは同じぐらい大事な存在だったんだろうな。
コメントに貼り付けた写真が物語ってるね。
私なんかがヒカゲさんの気持ちを勝手にあーだこーだ言うのは
おこがましいんだけど、なんかあの3人で写ってる写真を見たら
何とも言えない想いが伝わってきました。
川村さんに対するコメントの中でこう書いている。

「昨日を思えば思い出に心は切り刻まれ、明日を探せば空虚さに
ただ苛まれる・・・癒せない傷と向き合う時、それを
忘れようとするのではなく、ありったけの痛み全部を抱え込み
その心の受け皿を大きくするしかない・・・それだけだ」

泣けるね。泣けるし何てカッコいいんだ!

ヒカゲさんのイワタさんに対するコメントで最後は
暫しの別れ。と締めくくっている。
これ読んで「暫し」とか言うな!!!って思っちゃったよ。
なんかヒカゲまでもがもう少ししたら、そっちに行くからな!って
言ってるようで・・・まだ逝かせないぞ!
いつかは迎える死なのかもしれないけど悲しいね。



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ライブハウスのバンドとファンはとても近いので打ち上げに
参加したり、メンバーと友達だったり、はたまたバンドのメンバーと
付き合っていたり、当時はそんなメンバーの私生活までもが
話しの話題に上がる事がある。酒癖が悪かったり、女ったらしだったり、
悪徳な商売してり、一つや二つボロが出てくるものでした。
歌詞で偉そうな事言っててもそこはね、人間100%正当な人なんて
いないものね。私もそうだし。かと言ってそのバンドの曲が嫌いに
なる事は無かったけどね。そう、そんな一つや二つ、誰しも欠点なんて
あるものですが、イワタさんに関しては悪いことを言う人を
聞いた事が無い。当時、私の友達もよく打ち上げに参加してたけど
イワタさんは酒で乱れる事も無く、質問した事すら忘れてんだろ!って
思うような酔っ払いのファンに質問されても熱く真面目に
受け答えしていたと聞いた。熱くて真っ直ぐで真面目でカッコ良くて・・・
誰もがそんなふうに言っていた。亡くなってから悪く言う人は
勿論いないけど、イワタさんの場合は生前からずっとそういった
印象だと聞かされてたからきっとそこに嘘は無いんだと思います。


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私が観た2016年1月のライブでは凄く元気だったし、このまま
ストラマーズはスタークラブに次いで35周年、40周年と
突き進んでいくものとばかり思ってた。
そんな時に飛びこんできた情報が、今行われているスタークラブの
40周年ツアーでストラマーズがゲストで出るライブが数か所あって
それがイワタさんの体調不良でキャンセルになってしまったのだ。
正直、大丈夫かな。って心配はしたけど、インスタで写真アップ
したりしてたし、前のように大手術しても元気な姿を見せてくれるに
違いない!って思ってた。7月にやる渋谷のスタークラブのライブでは
ツーデイズでたくさんのゲストが出るから2日間のどっちかで
イワタさんも出ると思い込んでたし、7月までに未だあと1ヶ月以上も
あるから療養して元気な姿を見せてくれるはず!!!
って、そう思ってたよ・・・
そんな矢先に早々と逝ってしまった。



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嘘のようなホントの話しで自分でもとてもビックリしたんだけど
イワタさんが亡くなる前日の夜、会社帰りに駅から自宅まで
トボトボ歩いてる時に、ふとイワタさんの事が頭に浮かんだのです。
ジョー・ストラマーや、ジョーイ・ラモーンが亡くなった時も
もちろん悲しかったけど、ストラマーズはライブ何度も観てるし
イワタさんが死んじゃったら凄く悲しいなぁ・・・
なんて事を亡くなってもいないのに思いながら歩いてたのです。
そしてら次の日に亡くなってしまった。
私が訃報を知ったのは亡くなった日の夜でしたが、なぜ前の晩に
そんな事を思ったのか・・・
なんかね、イワタさんが最後に別れを告げにきたような
そんな気持ちにもなりました。
私なんか毎回ライブに行ってる訳でも無いし、CDだって全て持ってる
訳でも無し、熱心なファンでは無いけれどイワタさんを知ってる
皆が言うように律儀で優しいイワタさんだからホントに私なんぞに
と言うか、携わったストラマーズファン皆に別れを告げに
来たんじゃないか。なんてロマンチックな幻想に浸ちゃったよ。
けど、イワタさんなら有り得る話しに思えてならない。


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亡くなった後、多くの人がTwitterやインスタに
イワタさんと一緒に撮った写真や、ライブの写真、CDジャケ、
雑誌などなど思い出話しと共にあげていた。
そこに写るイワタさんはラロッカやジョンソンズで決めていて
カッコいい姿ばかりだった。
最近思うのがカッコつける人が少なくなった気がするよね。
イワタさん見てるとファッションの見た目だけじゃ無くて
立ち振る舞いもカッコいいでしょ。そんなカッコつけなくても!って
思うほどカッコつけてるでしょ(笑)
だけど、そんなカッコ付けてるとこがカッコいいんだよね。
ヒカゲも言ってたね。映画、本、ファッション、ロックが匂うものを
ひたすら追いかけた男って。クラッシュが大好きでバンド名を
ストラマーズにしちゃうぐらい真っ直ぐで素直な人だったのかなって
思う。好きなカッコイイものをふんだんに取り入れて時代遅れ
だろうがナンだろうが自分のカッコいいと思うものを
貫き通して信じぬく。曲だけじゃ無くファッションや全体の雰囲気、
イワタさんの生き様が表面に表れていたような気がする。

名前の如く美しく生きる。
それを全うした方だと思います。



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今年1月には名古屋でワンマンライブをしたそうで
それが最後だったのかな。癌の闘病ってとても辛くて苦しいと聞く。
癌と宣告されて手術で治ったと思いきや他臓器への転移。
最初の手術の時は転移はしていないとの事だったのに
そんなに早く癌細胞は進行してしまうのか。

イワタさんが亡くなったと知った次の日の朝
出勤する時にストラマーズ聴いた。
色んな想いが込み上げてきて電車の中で泣く訳にはいかないと
iPodを消した。イワタさんの声が仕事中もずっと聞こえるようだった。
ホントにこの世からいなくなっちまったのかい?
そんなふうにまだ信じられなかった。
私が10年以上もライブ行かなかった時もストラマーズというバンドは
ずーっと音を鳴らし続けシャウトしてきたのだ。
私のライブ行って無かった空白の期間も!
また暫くライブから離れたとして、ふと観たくなった時に
フラッとライブハウスの扉を開けたらイワタさんが
歌ってるんじゃないか?私はイワタさんと顔見知りでも何でもないけど
去年ライブを観た時に「13年振り!よく来たね!」なんて言って
くれてるように感じたのだ。それと同じように10年後まだイワタさんが
ライブハウスで歌ってるような気がしてならない。
10代、20代に出会った音楽や映画や本の影響は非常に大きい。
ストラマーズもその1つだ。
一時、ストレート過ぎる歌詞が青臭く恥ずかしくもなり離れてた
期間もあるけど、最近またここに戻ってきてる。
恥ずかしいと思っていたスタークラブやストラマーズの歌詞が
若かった時以上に共感できるのは薄汚い世の中に多少なりとも
揉まれて何もかも茶番で嘘くさく感じる中で
そんな中でも生活していかなくてはならない窮屈さを感じた時に
ストレートなPUNK ROCKの素直さに本当の答えがあるような気がした。
一時PUNK音楽から離れていたけれど10代の時と40代の今と
同じ曲で感銘を受けられるのはそこに真実があるからだと思う。


この曲もその一つ。
大好きな曲だ。



SHOUT & SHOUT

はりさけそうな熱い思いを 押し殺してなるものか!
誰かの手のひらの中で 救いだけを待っているのか
世界のNEWSが俺に問いかける 見えない足元に切なく問いかける
その心の片隅に 切り捨てられずに抱えてる 
苛立ちを何故叫ばない?疑問を何故確かめない?
世界のNEWSが俺に問いかける 見えない足元に切なく問いかける
こみあげるその思いを叩きつけろ!SHOUT & SHOUT!
その先はお前次第 やってみるのさ!SHOUT & SHOUT!
倒れてしまわぬように あきらめてしまわぬように




2017年1月14日
最後になってしまった名古屋でのライブがアップされていたので
これも貼り付けます。



イワタさんは51歳という若さで逝ってしまったけど
ジョー・ストラマ―は50歳で逝った。
ほぼ同じ歳。そこまで大好きなジョー・ストラマ―を
真似しなくてもいいのに!
私があと何年、この世で生きられるか分からないけど
少なくとも生きてる間はイワタさんの事を想うよ。
きっと同じ気持ちを持った人達が日本中にはたくさんいると思う。

BACK TO THE STREET!
イワタさんがこの世からいなくなってもイワタさんの声は
いつだってSTREETから聴こえてくるはず!
真実の歌はここから聴こえてくるはずだろう。

私がそっちに行ってイワタさんを見つけたら
「おっ!数十年振り!」って言ってくれそうな気がしてならない。
お悔やみの言葉なんか言わないぞ。
私の中でまだ生き続けてるのだから。
これからもずっと・・・ずっとね・・・



5月17日 10:00~12:00
港区青山の梅窓院で告別式があるそうです。
私は行く事が出来ませんが行ける方はぜひ。