anzuのブログ

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闘病日記⑮ 抗がん剤について



抗がん剤について」

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(3月25日 新井薬師

よく行く場所ではあったけど、乳癌になってからは頻繁に訪れている新井薬師
オンコロコロマトオギソワカ( ̄人 ̄)毎日唱えております。


今回は抗がん剤について愚痴りたいと思います。
癌が発覚して抗がん剤治療をすると医者に言われた時、正直、癌宣告受けた時よりショックでした。既に癌の大きさは4センチ近くあったので手術で取って終了するもんだとばかり思ってました。子宮摘出手術の時のように。とても軽く考えてたのよね。
けど、癌は違った。癌細胞ははどんどん増殖して体のあちこちに転移しまくる厄介な生き物なので簡単に取って終わりではなかったのだ。
即手術だと思っていたのが抗がん剤治療をするって事になり、そこからはあれよあれよとあっという間に抗がん剤治療が始まったのだ。私自身に癌の知識が何もなかったこともあり医者に何も質問できずに有無を言わさず治療が始まったと言う感じだ。知識が無いから質問する言葉が思い浮かばなかった。


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(3月25日 新井薬師のプリンセス雅の桜)

けど、今はSNSでなんでも調べられると言う便利な時代。
私も抗がん剤の事をネットで色々と調べました。そして、調べれば調べるほど落ち込みました。抗がん剤に対して良い事が1つも出てこないのです。みんな、抗がん剤は悪だってことばかり。これから脱毛まで覚悟して治療を頑張っていこうと思っている身としてはかなりキツイ情報でした。
あまりにも悪い事ばかり出てくるので「抗がん剤 やって良かった」などのキーワードを入れて調べてみてもそれでも抗がん剤はダメって事ばかり出てきます。

抗がん剤は増癌剤だ!とか、抗がん剤で癌が治らないのは立証されてる!とか、抗がん剤が転移のリスクを増やしてる!とか、医者は癌になっても抗がん剤治療はしない!ダメなのが分かってるから!とか、アメリカでは抗がん剤は使わない最新医療になっていて日本で未だに抗がん剤が使われているのは余った抗がん剤を日本で消費させるためで日本は抗がん剤を押し付けられている!とか・・・アメリカに押し付けられてるってとこがいかにももっともな感じでしょ(笑)
ネット情報を全て鵜呑みにするわけではないけれど、あまりにもダメ、ダメ!の情報ばかり。さすがに暗い気分になりますわ。

私自身も抗がん剤って言葉は知っていてもそれがどんな役目をするのかも全く知らなかった。私の場合は癌が大きかったので抗がん剤で少し小さくしてから手術になるんだけど、抗がん剤はどちらかというと今ある癌のためというよりも今後の転移の
リスクを下げるための治療だと言う事を知った。ただ、それでも転移してしまう事が多いので、抗がん剤は効かない、結果的に効いてないって思ってしまうんだろうね。こういう時、悪い情報はネットで即座に出てくるけど、抗がん剤治療してその後、
転移も何もしていないって人の情報は中々出てこない。
死ぬと大きな話題になるのにね。


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(3月25日 新井薬師のプリンセス雅の桜)

抗がん剤がダメならじゃぁどうしたら良いんだ?って思うけど、代替療法とか
民間療法などで癌は治る!と言ってる人も多い。数多くの本も出てれば医者が
強く訴えているものもある。例えば日々の食事改善で末期ガンだった人の癌が消えた!とかね。いや、それもその人が言うなら嘘ではないんだと思う。
食事も大事なのは癌になって痛感したし。ただ、たまたまその人は食事療法や漢方など、その他の民間療法で完治したとしても、全ての人にそれが当てはまるとは限らないのだ。抗がん剤はせずに食事制限で治療を始めたのはいいがその後、癌が進行して結局は抗がん剤治療に切り替えたなんて事もあるようなのでね。
ただ、やってみなきゃ分からないからホント自分が何を信じるか・・・だよね。

癌にも色々種類があって同じ乳癌でも人それぞれ性質が違うって事を知った。
数多くある抗がん剤の中から選りすぐられた抗がん剤が投与されるのだ。
代替療法で食事で癌が消えた人、その後、五年、10年後はどうなっているのか、そこまで知りたいよね。


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(3月25日 哲学堂での花見の風景)


抗がん剤は悪だと言われてますが、医学は数年ごとに進歩してます。今、癌患者の
生存率もかなり上がってるようです。生存率が上がってるってことは抗がん剤の成果なんじゃないか?って思うんだけど。抗がん剤がダメダメ言ってる人達は殆ど癌になってない人達があーだこーだ言ってる。当事者じゃないから。

たしかに抗がん剤って強烈です。癌には効くのかもしれないけど、他の臓器には大きな悪影響を及ぼします。癌を治すために他の臓器への負担がかなりあります。
脱毛もその1つです、そう言う事もあってそんなに体に負担をかけてまでする治療が良いわけがないって事になるのでしょうね。健康になるために治療してるのに抗がん剤打ってると不健康になっていく気がするのですから。

今、若い人の癌が増えてますが、病院で抗がん剤を打つ部屋に入るとやっぱり年寄りが多いです。70代過ぎぐらいの人が多い。私は今40代なのでもう少し生きたい気持ちもあるので抗がん剤やってますが、もし自分の母親に癌が発覚したら手術と放射線治療は進めても抗がん剤は進めないですね。抗がん剤が悪と思ってるわけではなくて老体に抗がん剤はキツすぎる。一緒の部屋で抗がん剤受けてる年寄り見てるとよく
抗がん剤頑張ってるなって思う。私だったらやらないな。
70過ぎてまで抗がん剤打って長生きしたくない。

治療を選択するのも自分自身なんだよね。今は治療に納得できなければセカンドオピニオンもできるし、抗がん剤するも、代替療法にするも自分で選択できるのだ。
どっちが正しいなんて事は全くわからない。抗がん剤治療をして亡くなった人もいれば、抗がん剤拒否して代替療法で亡くなった人もいるだろう。
こればっかりはなんとも言えないね。抗がん剤の威力を全て信じてるわけではないけど、効くと思いながら治療を受ける事も大事なんだろうなと思う。代替療法が効くと思うのと一緒で。

今、IPS細胞など細胞レベルの医療の進歩が飛躍的に広がっているようです。臨床実験なども行われている段階のようです。後10年かからずに抗がん剤のような癌以外にも負担をかける薬ではなく癌だけをやっつける薬が出てくるでしょうね。山中さんのIPS細胞が発見されてから癌の実験も急ピッチで進んでいるようなので今後はツライ抗がん剤やらずに癌を治せるといいね。そんな日も近いんじゃないかなって思う。
現に10年前の抗がん剤治療はもっと副作用がきつかったようだし、通院しながらなんてまず無理だったようなので、ここ10年でもかなり進歩してるんだろうね。

ホント癌は取って終わりではないので厄介です。癌細胞は栄養分を自ら取り寄せて
増殖しては体のあちこちに飛び回ります。今後はそんな飛び回った小さな癌細胞をも発見して撃退できるように進歩していくんだろうね。
考えたくはないけど、もし転移した時はそういった治療ができてるといいな。。。