ワタクシ、能デビューしてまいりましたm(-_-)m
国立能楽堂にて
そもそも能って何
歌舞伎、狂言、神楽・・・・
その中で唯一分かるのが神楽でした
以前、宮崎に旅行に行った時に高千穂神楽を見て
その時に神楽とは神様に捧げる舞という事を知りました。
私が見た高千穂神楽は神話の中で最も面白いシーンの
天岩戸開きの夜神楽33番の公演でとても楽しめました
事だけで、イマイチ把握できていない
歴史についてはおいおい調べてみたいと思います(;´▽`A``
以前から、ちょっと気になっていた能の演目の中で
今回見たのは善知鳥(うとう)です
善知鳥とは
北海道の天売島や、青森の外ヶ浜に生息する海鳥です
この善知鳥いう鳥は親が「うとう」子が「やすたか」と呼び合うのです
能の話しの中で猟師が、その生態を利用して「うとう」と親鳥の鳴き声を真似し
雛を見付けて殺し、餌を運んできた親鳥も殺してしまうという
残酷な殺生をおこなって生業していたのです。
(ストーリーの中での話しですが、そんな殺生をしなければ家族を養う事ができなかった)
ここで!
日本野鳥の会、会員として一つウンチク垂れさせていただきます(笑)
親子の野鳥の生態にまつわる事なのですが
コチドリという野鳥がいます
この鳥は雛に危険が及ぶと擬傷行動をして敵の眼を雛から
反らさせるのです
擬傷行動
雛を守るための必死の行動
傷をおったように演技するのです
鳥ちゃんがですよ
泣かせるじゃありませんかーーーーーー(TдT)
野鳥も人間も子を守るためには無償の愛が注がれるのですね
虐待なんかする一部の人間に比べたら野鳥の方がよっぽど
高等な生き物だと感じてしまいますね・・・(´∩`。)
えーーーっと(; ̄Д ̄)
能の話ししてたんだっけ・・・元に戻します(笑)
そして、今回見た能のストーリー
諸国を巡る僧が陸奥国(今の青森)外の浜へ行く途中、越中国(今の富山)立山に立ち寄ります。そこに一人の老人が現れ、僧に頼みごとをしました。その老人は実は、昨年亡くなった外ヶ浜の猟師の亡霊でした。頼み事は外の浜に着いたら自分の妻と子の家へ行き、蓑笠を手向けて弔って欲しいというものでした。突然の依頼に驚いた僧は、いいかげんな事はできないと返答します。すると老人は、これを証拠にと言い、着ていた着物の片袖をほどいて渡し、消えていきました。僧は外の浜に着き、猟師の妻子の家を訪ねます。不思議にもその家にあった猟師の着物には片袖が無く、僧の持参した袖がぴったり合いました。蓑笠を手向け、僧が猟師を弔っていると、猟師の亡霊が現れます。亡霊は生前、善知鳥をはじめ、鳥獣を捕獲し、殺し続けた罪により、苦しんでいる事を明らかにします。そして、地獄で化鳥に変じた善知鳥から、責め苦を与えられる様子を見せ、僧に助けてくれと訴えて消えうせていきました。
このストーリーは能の演目の中でも1番救われない話しと
言われているそうです(^▽^;)
事前に調べたところ、歌舞伎や狂言はストーリーを
面白おかしく演じるので割と入りやすいようなのですが
この、能は気迫せまる厳格な雰囲気があるとの事でした
ホントに能を楽しめるだろうか・・・
ストーリーだけはバッチリ頭に叩き込んで出かけました
で、この話しの中にある地獄の場所というのが
能の話しの中にもあるように、立山=地獄というイメージが
強かったのでしょうね。地獄と隣り合わせに浄土もあるのですが・・・
また脱線したね(笑)
で、この能を観た感想だけど
面白かったです!
こんな日本の伝統芸能があったのかと誇りに思いました!
ステージは至ってシンプル
ステージ上には無駄な装飾が一切無く
演ずる人、太鼓、笛の音・・・それだけなので演ずる方の動き一つ一つで
想像力がかき立てられるのです。
しかも能面を付けてるから顔の表情も分からないので
ホント動きだけの演技なのです。これぞ役者と感じました。
最後の地獄のシーンでは笛と太鼓の音、そして舞だけで
激しい地獄シーンを現します
音と役者さんの舞だけなのに、そこは地獄と化していました
いや~素晴らしい
こういった日本の伝統芸能、ずーーーと残していきたいものだと
能を初めて観賞して思いました。
そしてまた、生活のためには仕方なかった殺生ですが
それを悔やんで地獄の責め苦に合うとは何とも慈悲深い話し
ではありませんか(涙)殺す側にも哀れみの心があるという悲哀に
満ちたお話しなのですよね・・・
最後に、ジジ様、ババ様が非常に多く
ガラケー率高し
(アタシもだけど・・・笑)
斜め前に座ってたオバちゃんが塩沢ときみたく頭盛ってて
ジャマくさかったよーーー(TдT)
和服着てオシャレしてきたいのは分かるけど
頭盛り過ぎーーー(。>0<。)
って言いたかったですよ(泣)
おしまいです~(●´▽`●)ノ