「家、ついて行ってイイですか?」って番組、皆様はご存知でしょうか?私は番組名ぐらいは知ってたけど、まともに見たことはありませんでした。
今年の1月、この番組のスペシャル番組が放映されて、その中でオナニーマシーンのイノマーさんの内縁の奥様が声をかけられて番組に出演されてました。
オナニーマシーン?なんのこっちゃ!?だと思いますが(笑)とてもテレビ向けとは思えないのですが、テレビ東京さすがです!卑猥な歌詞も包み隠さず放映されてました!
で、オナニーマシーン?なんのこっちゃ!なバンドの事ですが、ベースとボーカルを担当するイノマーさんが2019年12月に口腔底癌で亡くなりました。享年53歳。
イノマーさんが癌発覚を公表したのが2018年の夏頃だったかと思います。ちょうど私も癌闘病中で抗がん剤の真っ最中でした。とても人ごととは思えず、イノマーさんのブログに思わず励ましのコメントをしたのを思い出します。
「家、ついて行っていいですか?」のこの番組、最初の放送はイノマーさんの葬儀の晩に彼女さんが声をかけられて同棲されてた家でイノマーさんの思い出話をされていました。
そしてその後、テレビ東京のこの番組とは別のスタッフが癌発覚後のイノマーさんの事を撮り続けてる方がいて、番組で放映される事になったようです。
経緯は分からないけど、番組では偶然たまたま声かけられて家に行った感じの構成にはなってるけど、きっと最初っからある程度構成はされてたんだろうなとは感じます。けど、そんな事はどうでもいいのです。作られた番組だろうが、イノマーさんの癌発覚から亡くなるまでを追ったこの映像の中身はリアルそのものでした。言葉にできないイノマーさんの生き様がこの1時間程のドキュメントに凝縮されていました。
私がオナニーマシーンを見たのはたった1度きり。アンチノックがリニューアルした時のライブで、この日は遠藤ミチロウさん、ジムノペディア、そしてオナマシでした。オナマシは最後のトリでしたが若い子に大人気だったのを今でもよく覚えてます。今から15年ぐらい前かな。ギターはJET BOYSのオノチンなのでオノチンのバンドかぁ〜ぐらいな感じで観てました。それから観ることはなかったけど、まさかこんなに早く亡くなってしまうとは。
53年生きた中でたかだか1時間ほどの番組なんだけど、銀杏BOYZの峯田さんやら、エガちゃんやら、そして葬儀場のお寺の住職さんまで・・・もうね、クサイ言い方しちゃうとほんっと仲間の愛に包まれてるのよ。愛とか仲間とか言葉にするとクサ過ぎるんだけど、やっぱり愛情友情はやろうとして出来るもんじゃないと、自然にその方の人格から滲み出るもんで、そして自ずと周りも同じ気持ちを持った人たちが集まってくるんだろうなぁって事をこの番組のイノマーさん見て感じましたね。
この番組、亡くなるまでカメラを回し続けてます。亡くなるその姿までバッチリ放映されます。イノマーさんの癌は口腔底癌という事で舌の部分に出来る癌らしく、場所が顔と言うこともあって最後は目が見えなくなり、治療で顔が浮腫み、見た目も変わってしまい、とても辛そうでした。おそらく今までここまでリアルに放送したテレビ番組って他に無いと思います。
ハタから見たら、バンド名もふざけてるし、歌の歌詞もチンチンマンマンとかもっとふざけてるし、なんなんだこのバンドは!なんですが、イノマーさん、誰よりもカッコいい最後でした。亡くなる2ヶ月前の豊洲ピットでのライブでは人間の底力を感じ得ずにはいられませんでした。生きるって事を深く考えさせられます。死ぬ事ではなく、生きる事を。
闘病日記のノートには「自殺しようと思ってる人に・・・お前の命をオイラに差し出せ!」の文字が。心に突き刺さります。
先日深夜にイノマーさんの映像が再放映されました。イノマーさんの回はかなり反響があったようなのでイノマーさんの部分だけの再放送です。その番組がGYAOで13日まで無料で見ることが出来ます。オナマシの事知らなくても何か心に訴えかけるものを感じられると思うし、生きること、好きな事をやり続ける事、友情、ほんっと、言葉にすると薄っぺらになっちゃうんだけど、番組見たら言葉にはならない熱い感情が沸き立つ事と思います
気になったかたはぜひぜひです。
オナニーマシーン ☆ 「I ♡ オナニー」
50を過ぎてもまだまだ性春(誤字ではないです)だったイノマーさん。誰よりもカッコいいです!最高!