9月25日(土)
少し前ですが観てまいりました。
水俣病はイタイイタイ病とあわせて学校で習い、公害病の一つだったという事は知っていますが、果たしてどこまで詳しく自分自身知っていただろうか?と考えてみました。
どこかの会社が水銀を含んだ汚染水を海に流し、海でとれた魚を食べ、水俣病になったという至ってあっさりした知識しかありませんでした。
そこには多くの苦しみや訴訟、そして今でも水俣病に苦しめられ生きている方がいる事。私のあっさりとした知識が恥ずかしくなるぐらい日本人なのに水俣病で苦しめられた方々の事を何も知らなかった事を恥ずかしく思いました。
しかも、今回上映されたMINAMATAはアメリカの映画です。アメリカ人の写真家、ユージン・スミスにスポットを当てての映画って事もありますが、日本で起きたことをアメリカ映画で再確認するって、なんとも複雑な思いです。
戦争映画は風化させまいと今でも映画が作られているけれど、水俣病のような公害病の事を撮った日本の作品ってここ数年あったのだろうか?こういった作品こそ日本で撮らなきゃダメなんじゃないの?と強く感じました。しかも、水俣市はこの映画の後援を拒否したそうですね。理由は水俣病は負の遺産であるため、風評被害にも繋がるからだそうです。
負の遺産?風評被害?最近よく使われる風評被害って言葉ですが、そもそも風評被害はあること無い事根も葉もない真実では無いことを言っている状況の事。それは勿論、風評被害だと思いますが、水俣市で水俣病という病が流行したって事は事実ですよね。それは決して風評被害ではないと思うのですが、水俣市は後援拒否を日本国内だけでなく世界に発信してしまった。
それと負の遺産って事も何となく日本では蒸し返さないようにしようって雰囲気を感じてしまうことが多い気がします。負の遺産だからこそ、きちんと現実を見つめるべきなのに、臭い物に蓋をしようみたいな風潮になっているような気もします。
そんな偉そうなこと言ってますが、今回の映画で私も知った事もあり反省しましたね。次に繋げるためにも知ることは大事だと痛感しました。
機会がありましたらぜひぜひです。
おしまい(●´ω`●)