anzuのブログ

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由宇子の天秤 ☆ユーロスペース渋谷

9月29日(水)

 

この映画、全く知らなかったんですが映画評論家の町山さんが絶賛していて観てみたくなりました。正直、出ている俳優さん達も知らない方達ばかりでした。上映時間152分という長い映画でした。

 

感想は町山さんがそこまで絶賛するほどではありませんでしたが(笑)かなり後を引く映画でした。もし自分の身に降りかかったら?って事を物凄く考えてしまう映画でしたね。

 

 

 

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この映画を観て一つ感じたのは池袋で起こった飯塚幸三の交通事故。あの事故に関しては仲の良かった幸せ家族の奥様と子供が亡くなられた。飯塚は杖をつくほどの高齢者ドライバー。そして上級国民。事故当日は事故現場に安倍の友達の警察官僚の中村格が訪れたと聞きます。中村格は伊藤詩織さんの事件をもみ消した人です。

飯塚が上級国民だから中村格がやって来てすぐに逮捕されなかったんではないかという情報もかなり流れてました。

 

この事故、誰が見ても幸せ家族が飯塚の事故によって引き裂かれてしまい、悪人は飯塚だ!って思いたくなる事故だったと思います。私も最初は飯塚はどこまでも観念しない奴だな!と腹立ててました。そして家族を失った松永さんの署名にも行きました。

 

ですが、本当に本当に踏み間違いだったんだろうか?飯塚は最後まで踏み間違いはしていないと言ってました。それを信じる訳ではないですが、飯塚が乗っていた車種はトヨタプリウスです。トヨタ プリウスで調べるとブレーキが利かなくなったって話し、わりと目にします。トヨタ側はきちんと検証したと言ってるけれど、大企業のもみ消しなんていくらでも出来るよね。飯塚のために来ていたと思われる中村格も、もしかしたらトヨタ側のもみ消し出来ていた可能性もある。

 

飯塚がアクセルの踏み間違いをしたかもしれない、ブレーキだと信じ込んでいたのがアクセルだったかもしれない。本当に踏み間違いをしていなかったかもしれない。

 

こればっかりは分かりません。トヨタと警察がちゃんと調査してるんだからそれは飯塚が悪いんだろ!と本当に言い切れるのかとこの映画を観て感じてしまったのですよね。

 

幸せ家族の事故。高齢者ドライバー。世論の怒りの感情が飯塚に向けられるのは当然なのかもしれないけれど、真実は私達ではハッキリ分からないのですよね。

 

ここ最近、トヨタはリコールも多いし、アメリカでも問題になってたし、数年前もタクシー運転手が病院に突っ込んで事故を起こしたのもプリウスで、タクシー運転手は最後まで踏み間違えはしていないと言っていた。

 

真実とは?正しさとは?この映画の中では正しい行いをしていても、間違った事をしていても、世間の目や自分の置かれている立場や環境でどっち側にも転んでしまうって事を伝えている。映画観終わった後も暫く頭に残るぐらい心に刻まれる映画でした。単館上映ですが、こういった映画こそ多くの映画館で放映してほしいですね。

 

その後Twitterで映画の感想をツイートしたら監督やら、出演している俳優さん達にリツイートされまくって(笑)SNSってほんっと身近よね。昔だったら考えられないよね。観た映画の監督からイイね!って(笑)こないだの菅のパンケーキも監督から直々にコメントきたし(;^ω^)

 

飯塚の話しで脱線しましたが、私個人の気持ちとしては家族を失った松永さんの気持ちを想うと飯塚を悪者にしたいですが、果たして真実は・・・モヤモヤした気持ちになりました。

 

監督はこの作品が2作目らしく、1作目の作品も観てみたくなりました。くだらない日本映画が多い中、かなり骨太な社会派の作品で面白かったです。

 

 

おしまい(●´ω`●)