6月16日（木）
渋谷にて、シェインの映画観てきました。思い起こせば観に行こうと思えば、観に行ける機会があったけれども、今回の映画観て、もうポーグスは観れないなと、そう感じたよ。
なぜならシェインが、もう車イス生活だし、麻痺も進んでるようだったし、もう無理だな。。。と感じたわ。年齢的にはまだ62.3ぐらいだし、本来ならまだまだライブ出来る年齢なんだけどね。やっぱり不摂生がたたってるんだろうね。
けどね、なんだろね。悲壮感がないんだよね。シェインには。ジョニー・サンダースの映画観に行った時は、晩年の頃なんて見てて辛くなるぐらいなんだけど、シェインにはそれがない。
人によってはグズグズになってしまったシェインを見て、あんなのロッカーじゃない！と感じる人もいるとは思う。ロッカーは若くして死ぬか、歳食うなら歳食ったなりにカッコよくいてほしいって気持ちは分かる。イギーポップなんて正にそれだもんね！イギーなんて、ホント生きてるのが奇跡なぐらいのジャンキーだった訳だけど、未だに現役でライブやってんだもんね。
そして、ディーディー・ラモーンや、ジョニー・サンダースのようにオーバードーズで若くして死んでしまうのもロッカーの生き様なのかもしれない。潔く死ねなかったシェインは今でもグズグズで生きている。そんなのかっこわりー！と思うのは個人の自由だけど、そもそも、今までシェインがカッコよかった事なんてあったか？（笑）5歳から酒、タバコ、10代でアル中、ジャンキー、精神病院にぶち込まれ、5歳からグズグズじゃないか！（笑）ポーグスでそれなりの名声は得たけれども、ポーグス時代だって、シェインは飲んだくれだったじゃないか。そう思うとね、シェインにカッコいい時代なんてなかったんだよ。車椅子でヨタヨタになっても酒、たばこをやめず、気に入らないインタビューでは不機嫌になり、まぁ〜めんどくせージジイ！（笑）けどね、私はそれでこそシェインだと感じたんだよね。シェインにカッコ良さなんて求めてないんだよね。飲んだくれのグズグズだからこそシェインだと私は思ってる。なので現状の姿を見た時も、歳食ってもシェインだなーって妙に感心しちゃったわ。
Fiesta
しかし、ポーグス時代は相当忙しかったらしく、1年間で350本とかライブやってたらしい。私はこの曲、Fiestaは大好きな曲なんだけど、シェインにしてみたら大嫌いな曲らしく、ちょっとショックだったわ(´ー｀A;)
エピソードの中でコステロとツアーをした時に、キーボードの鍵盤に砂撒いたり、コステロの酒全部飲んだり、落書きしたり、まー相当やらかしたエピソードは笑ったな。ちょっと前に日本のバンド、トライセラトップスの人が、奥田民生がライブで泥酔してた事をSNSで愚痴ってて、神聖なステージで。。。なんて事を言ってたけど、正直、は？何言ってんの？アホか！って私なんかは思ってしまうのよね(＾＾；)けど、これも時代の流れなんだろうけど。私もそのうち老害と言われるかもな。punkや、ハードコアのライブを経験しているせいか、バンドマンに品行方正を求める事自体、どうなんだよって思ってしまうな。そんなシェインは品行方正とは無縁の人なので、トライセラトップスと同じ時代に生きてたらに完全に怒られるだろうな（笑）
今回の映画は、シェインにスポットを当てた映画だけれど、幼少の頃に過ごしたアイルランドの歴史なども合わせて知ることが出来たのが良かった。まず、そこを知らないとシェインがなぜポーグスを結成したのかって事に繋がってこないもんね。あと、両親も健在で、妹さんも出てきて、家族仲の良さが伺えたわ。シェインが悪さをしても、なんでも肯定する両親だったらしく、ドラッグも、外でやるぐらいなら家でやれ！って主義だったらしい（笑）けど、決して放任主義な感じではなく、ちゃんと愛を感じる育て方だったんだろうなあって事が伺えました。
IF SHOULD FALL FROM GRACE WITH GOD
飲んだくれで、アル中で、不摂生でグズグズになってもシェインは最高だった！グズグズにはグズグズなりの美学がある！シェインを見てたらそう感じたわ。カッコよくなんかなくったていいんだ！ってシェインに突きつけられたようだったわ。いや、だけどシェインの生き様は誰にも真似できない、やっぱりシェインだよなぁって、言葉じゃない感覚的なものが胸を熱くさせました。
世界が愛する厄介者！正にその言葉がピッタリだね！
おしまい(●´ω｀●)
