anzuのブログ

\(^▽^)/

甲斐駒ケ岳(南アルプス黒戸尾根コース)三度目の正直!パート2



パート1からの続きでーす(^ω^)


10月15日(木)晴れ

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朝4時 七丈小屋出発
まだ暗闇なのでヘッドランプを付けての歩きです


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真っ暗闇でございやす
この日は新月から2日目なので殆ど月の無い空です
ヘッドランプを消して上を見上げてみると・・・・・・

満点の星空
もうね、ほんと凄いから。回りの明かりが無いのは勿論だけど
月の無い日は特に星がよく見える
プラネタリウムそのものです
山に来ると色んな事に感動しっぱなしだわ


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起き抜け未だ20分(;^ω^)
山小屋から山頂までは激しい登り、鎖、岩場が続きます
なんで暗闇ん中、アタシャ鎖登ってんだよ~(≧◇≦)
日常生活では考えられないようなアドベンチャーが早朝4時から
始まるのです(笑)さすがに起き抜けの直登はツライ


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歩き始めて1時間。薄っすら明るくなってまいりました
1日が始まるぞーーーー


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多くの人が登っているので自然に出きた踏み跡


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山頂までは鎖場の連続で、しかも暗闇だから慎重に慎重に行きました
数か所あった鎖場で、今回2ヵ所ほど戸惑う場所がありました

旦那が足を掛けた所をよく見て、それを参考に私は登るのですが
旦那とは身長が15cm違うのです私も165cmあるので小さい方では
ないのですが、旦那と同じ場所に足を掛けてよじ登ろうとしても
足が届かない!(;^ω^)あと3cm長ければーと思う事が多々ある。
勿論、小柄な方だって同じコースを歩くので、こういった鎖場や岩場は
人が歩いた形跡のある所は少し岩が削れていたり、茶色くなってたり
するので、そういった形跡を探しながら足場を探すのですが
見当たらない!(;^ω^)

同じコースを行かれた方のブログとか、ヤマレコとか読んでると
いとも簡単そうに「何て事は無い」なんて言って登ってる人い
いたけど、アタシャ何て事なくはなかったぞーー(≧◇≦)

鎖掴みながら、どないしよーーーって数分考えちゃった
場所があったわよここで落ちたら死ぬーーーーって思いで
よじ登ったけど、足場もいい場所に見当たらなくて。。。


股、裂けるぜよォーーーおいー(≧□≦)!!!


ってぐらいの大股開きでで必死に鎖持ちながら踏ん張ったわ
皆、こんな必死に鎖場登ってんのか(;^ω^)?
どうも、私まだコツが掴めてないのかもなぁ。。。
小柄な方とか、どうしてんだろ?腕の力で登ってんのかなぁ?
マジで後ろで次の人が待たれてたら焦っちゃうわ

いや~山頂まで、かなりハードでございやした


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5:25 太陽が上がってきました
富士山の前に見えるのは鳳凰三山オベリスク

必死になって登るのはこの景色を見る為なんだと痛感
下から見上げる景色では無く、同じ目線で見える3000m級の山々
登った人にしか見えない景色が広がっていたよ

おっと~まだ山頂ではなかった
まだ山頂では無いのに、この景色!山頂にはどんな景色が
広がっているんだろう~(´ω`*)ワクワク


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富士山、北岳間ノ岳と日本の1位、2位、3位の標高の山が
見渡せるのです!富士山、北岳は登ったから次は間ノ岳だぞ~
待っててよ~!必ず行くよ~\(^▽^)/


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甲斐駒名物2本の剣の刺さった岩

南アルプス山岳信仰がとても根強かった山なんだな~という事を
凄く感じますね。富士山が見える事も関係していたのかな
南アルプス山岳信仰について書かれた本とかあったら
読んでみたいなぁ。どうして、ここに2本の剣を射したのかとか
知りたいわよね( *´艸`)


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どうよ!見てよーこの雲海(≧▽≦)
凄いでしょー凄いでしょーーー

日が完全に上がる前の数分の淡いピンク色の情景~(*´ω`*)


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おぉ~っと~!山頂は未だでやんした(;^ω^)
素晴らしい景色を眺めながら、登りは続くよどこまでも~


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アルペングリューエン!


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アマテラスオオミカミ様のお出ましだぁーーーー\(^▽^)/
天の岩戸からお出になりました
陰陽だな・・・
古代の人が太陽を神格化して信仰する気持ちが凄く分かるな。


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6:02 標高2967m 甲斐駒ケ岳!到着



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山頂に祀ってある祠にまずは参拝
無事に山頂まで辿り着けた事、そして素晴らしい天気の時に
歩けた事に感謝感謝




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大げさな事言うようだけど、こういった景色を目の当たりにすると
生まれてきて良かったーってホント心から思うのです
生きている喜びを感じる瞬間です
どんなに高級な食事をしても(実際には食べた事ない!)
高級なブランド服を身にまとっても(そんな服買ったことはない!)
ダイヤモンドの指輪を貰っても(結婚指輪すらない!)
ここまでの生きてる喜び感じられないわよね(完全に想像!笑)

何ものにも代え難い、その瞬間、瞬間の景色
これから生まれてくる子達だって登山始める子もいる事でしょう。
平和だからこそ山に登れる幸せがある。
この大自然がいつまでも続きますように。。。



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本格的に登山をするようになって4年ほど経ちました。
こういったアルプスなどの登山は、だいぶ前から計画を経てて
準備して臨むので天気は非常に気になるところです
2年前に行くはずだった裏銀座も未だ行けてないし(;^ω^)
南アルプスは、北岳鳳凰三山と登ったけれど、どちらも雨でした
梅雨の時期に行ってるから仕方ないんだけどね

いくつかの大きな山に登っても、晴れていて風も無く穏やかな天候に
恵まれる事って凄く少ないのです。今まで北アルプス
常念岳蝶ヶ岳に行った時は素晴らしい天気で、後にも先にも
この時の登山以上の天候に恵まれた事が無かったのですが
(日帰りのような山はありますが)
今回の甲斐駒はホント素晴らしい天気で、やっと呼ばれたな~
と感じました(*´ω`*)前回は山小屋のオジさんに帰されて
ちょっと恨んだけど(笑)この日のこの景色の為に
あの撤退があったんだ!と感じました

現に九州から来てた登山者とすれ違った時に、10年に1度の
好天気らしいですよ~なんて言ってたよ( *´艸`)ホントニ?



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山頂からは360度、大パノラマです
槍ヶ岳に大キレットもバッチリ
来年は裏銀行くぞォーーーーーーーーーー( `ー´)ノ


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次の南アルプス白峰三山だーーーーー( `ー´)ノ
いつになるか分からんけどね
南アは雨の登山ばっかりだったから、今回の晴れはホント嬉しかったな~
仙丈ヶ岳は行けなかったけど、また行けるでしょう。。。

素晴らしい景色に後ろ髪を引かれながら下山です


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7:05 摩利支天 
摩利支天は、甲斐駒と木曽御嶽山乗鞍岳にも祀られているそうです
どうやら、陽炎を神格化した神様のようです。
元々は自然崇拝だったものが偶像化されたのでしょうね

しかし甲斐駒、ホント至る所に石仏や祠や剣があるけど
年号とか見ると江戸時代よ(;^ω^)昔の人の信仰心って凄いよね
信仰と宗教は違うからね。日本人はどこかで皆、信仰心は
持ってると思います。きっとそれは自然の恵みがあるからこそ生まれる
感謝の気持ちが信仰に繋がってる気もしますね。。。

自分の足で歩いて、素晴らしい景色を見たら太陽や山を神格化したい
気持ちになるのは分かるけど、石仏運ぶ気にはなれんわ(笑)
昔の人は立派だね~苦労を惜しまない!



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7:25 摩利支天に立ち寄って分岐の所で朝食
危険なトランス脂肪酸入りのマーガリンの入ったバターロール
毒の入ったパンだけど美味い(泣き笑い

毒をも浄化する景色がそこにあるからね~
玉川温泉行って末期癌が治っちゃった
みたいな感じよ~( *´艸`)ホントカ?



7:50 八合目通過~



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山頂に辿り着いたから後は下りと思いきや、また登らされる
甲斐駒、手強いぞーー



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落ちたら死ぬぞーーーーΣ(゚Д゚)




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8:18 駒津峰


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駒津峰から見える景色も素晴らしかったでやんす(*´ω`*)
登った甲斐駒かっこええ~惚れ惚れするね

3度目の挑戦でやっと来れただけに、甲斐駒が
よく来たな~って話しかけてくれてるようだったよ( *´艸`)
いや、確かに聴こえた幻聴ではありやせん



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御嶽山も見えました。昨年2014年、9月27日(土)午前11:52
御嶽山が大噴火しましたね。あの日は私が甲斐駒に来たこの日の
ようにスッキリ晴れた日で、紅葉真っ只中、しかもちょうど
お昼の時間帯。山頂で素晴らしい紅葉の景色を見ながらお昼を
食べていた方も多くいた事でしょう。自然の力には人間には
どうしようも無いんだけど、晴れ、紅葉、お昼、土曜日。。。
こんな全ての良い条件が揃っていた時の噴火だっただけに
南アルプスから御嶽山を眺めて、とてもいたたまれない気持ちにも
なりました。きっと、あの噴火の時に私が立ったこの場所から御嶽山
噴火を見た方もいらしゃった事でしょう。北アの穂高などに
登ってた方なども多くの方が目の当たりにしてるみたいですね。。。
合掌。




少しナイーブな気持ちになりながら下山していると目の前に
白山の山々が見えたので旦那が写真を撮る為に立ち止まったので
私も立ち止まると。。。。。


キャーヽ(≧▽≦)/



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雷鳥さんではないですか~\(^▽^)/
登山者とすれ違った時に、昨日は雷鳥が随分ユックリ見れた
みたいですよ~なんて言ってたので見れたらいいな~なんて思ってたら
いるじゃないのよォーーーちょっと白くなって秋羽になってました
今まで、何度か見かけた雷鳥だけどいつも遠かったんですが今回は
目の前しかも全然逃げないよく逃げない雷鳥の話は
登山者から聞いてたけど、ほんっと逃げないんだね~( *´艸`)
足がフカフカの羽毛に覆われてて可愛いね



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3羽の雷鳥さんに出会えました
雄雌と子かな
日本の雷鳥は信仰の対象の霊長として崇められていたので人間が
雷鳥に危害を加える事はありませんでした。なので雷鳥にとって
人間は危険な生き物ではないのですよね。なのでかなり近くにいても
逃げないのですけれど、ヨーロッパなどに生息している雷鳥
狩猟文化のある国なので、雷鳥も狩猟の対象だったので
人間に対しての警戒心は相当なもののようです。

なので欧米人が日本の高山で雷鳥に出会うとビックリするらしいですね。
日本アルプスを切り開いたウォルター・ウエストンは明治27年8月に
常念岳雷鳥の狩猟をしたそうです(;゚Д゚)ナニーーー!
ウェストンの野郎!ふざけてますな!(笑)
嘉門次に怒られなかったのか( `ー´)

今でもこうやって日本でじっくり雷鳥が見られるのは狩猟を
してこなかった日本人の賜物なのです特に雷鳥は神様の使いとして
崇められていたからね日本人が自然に対する扱いは
歴史を見ても西洋人の遥か上をいってますね。そんな気がします


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先日、雷鳥の雛が猿に食べられるなんていうショッキングなニュースが
ありましたね今、雷鳥の調査は至る所でされていてのように
足輪の付いた雷鳥も数羽いました。本来、高山にはいなかった猿が
出現し出しているのは環境の変化や温暖化の影響なのかもしれませんね。

既に絶滅危惧種に認定されている雷鳥ですが、今後も何とか
生き延びてほしいし、こうやって登山者を楽しませてくれる雷鳥
ホント神の使いだなと感じましたね。けど、温暖化の影響は
かなり深刻なんだろうなぁ。。。



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9:00 双児山
山頂に辿り着いた後もアップダウンを繰り返し、山も越えなくては
なりません(;^ω^)簡単には下山させてくれないんだな




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後ろを振り返り甲斐駒を眺める
登山を始めた頃から甲斐駒には行きたい、行きたいと思っていましたが
やっと念願叶ったな~(*´ω`*)
しかも3大急登と言われる黒戸尾根から登ったなんて感動だー
百名山を書いた深田久弥が甲斐駒をベタ褒めしてた気持ちが分かるわ

今のところ、ストック使わず頑張っているけど、自分の2本の足に
感謝だな最近、山にライブにとお金がかなりヤバイんだけど(笑)
歩けるうちに、たくさんの山に登って、その瞬間にしか見えない景色に
感動したいな。今後も登山続けられたら私は幸せだ~(*´ω`*)
健康で平和であることが全てだな。。。と、山に来ると感じます。


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10:10 北沢峠に到着!

バス発車の時間は11:15なので1時間ほどバス待ちです



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北沢峠から広河原に行くバスの中では素晴らしい山の紅葉が見られました
運転手さんが凄く良い方で、紅葉のキレイな場所はユックリ走って
くれたり、山の紹介してくれたりガイドしてくれましたー
バスの中から撮ってるから、あまりキレイに写ってないんだけど
山の紅葉、すんばらしかったよー
これだけの大規模の山の紅葉を見たのは私は初めてでした
ほんっとキレイだった北アの涸沢とかもメチャメチャ綺麗なんだ
ろうな~涸沢の紅葉もいつか行ってみたいな。



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そして南アに来た時は定番の「小作」で食事~
鶏モツと、馬モツ。もう注文する物お馴染みになっちゃってるわ


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前回写真撮り忘れた「キノコほうとう~」
名前の知らないようなキノコがたくさん入ってて美味しい~


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登山バッジ
登山バッジの書庫も、ずーっと前から仕上げようとは思ってんだけど
全然進んでない(;^ω^)




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甲斐駒ケ岳!登山してきた数年の中で3本に指に入るぐらい
素晴らしかった!これだけの感動を与えてくれた山々に感謝

あぁ、だから登山はやめられない
神の使い、雷鳥が雲の上に導いてくれた、そんな気になった
登山でありました。ありがとー!全てに感謝!
アディオス!甲斐駒ー!




おしまいだす(=゚ω゚)ノ
最後までありがとうございます♪