anzuのブログ

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RAMONES

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TVを見ていてもうんざりするばかり
政策なんてちっとも変わらない
手かせ足かせをブチ壊して砕け散った破片を拾い集めろ
                                        RAMONES 「Bonzo Goes Bitburg」より
 
今は無きRAMONESであります。
ボーカルのジョーイラモーンは2001年にリンパ癌で、享年49歳
元ベースのディーディーラモーンは2002年に薬物の大量摂取で、享年50歳
ギターのジョニーラモーンは2004年に前立腺癌で、享年55歳
 
RAMONESは1974年に結成し、96年にラストライブを行っている。
私がRAMONESを見たのは94年と95年での日本公演クラブチッタ川崎でのLIVEでした。
94年のLIVEは2000回公演の時でした。
 
最初は張り切って前のほうを陣取っていたのですがLIVEが始まった途端、ダイブの嵐で人に押されて窒息しそうになるわ、上から人間が降ってくるわで身の危険を感じ少し後ろに下がって落ち着いて見たのでありました。
 
この当時、PUNKのLIVEにはよく行っていたのでダイブなどにも慣れてはいましたが、
RAMONESの時はホント死ぬかと思いました
 
初めて生で見るRAMONESのLIVEは70年代の時の映像と変わらずカッコイイものでした
いや、70年の時より曲のテンポが速くなってパワーアップしてました
余計なMCは一切無しで立て続けに演奏するのみで最初は機嫌が悪いのかと思いましたが、これが
RAMONESのスタイルだったんですね~
 
20年以上、バンドをやっていれば音や思考だって変わってくるだろうに、RAMONESは最初っから最後
までRAMONESの音を貫き通してくれました
 
最近では音楽学校で何から何まで教わってバンドを組む子も多いようで、何だかな~とも思いますが
RAMONESの音には何かやりたいって言う若者の衝動的な感情が音にも表れてて下手くそでメチャクチャですが、この音がPUNKの礎を作ったのだから凄い事です
 
音楽学校に行ってジミヘンぐらい凄いギターを弾けるようになるんなら別ですけどね…
 
私がLIVEを見たのは94年と95年だったので既にベースのディーディーは抜けていて新メンバーの
CJラモーンでした。昔からのRAMONES好きの人に言わせるとディーディーが抜けた時点で
RAMONESも終わったと言う方もいますが(その気持ちも分からないでもないですが)私はCJが入ってからの
アルバム、割と好きです。ファースト、セカンド、サードアルバムは言うまでもなくカッコイイですが
CJが入ってからの「MONDO BIZARRO」も最初の3枚の次ぐらいに好きなアルバムです。
 
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若いCJが入った事によって音も元気になったと思います。
 
RAMONESアメリカのバンドですがイギリスでは70年代にPUNKブームがあり、
特にイギリスでは当時若者の働く場所が無くそういった不満の溢れる中でPUNKが生まれ、
労働者階級のやり場の無い怒りがPUNKの象徴だったけれど
今、正に日本はうつ病患者や自殺者が増え、仕事も無い状態で当時のイギリスと同じような状況下にあると思うんですが、何でPUNKが出てこないのか不思議です。
1974年のイギリスではピストルズ
 
ファシストの政治は人を低脳にする潜在的水爆さ
神は女王を救い給うた つまり女王は人間じゃ無いのさ
英国の夢に未来はない
                           SEX PISTOLS 「GOD SEVE THE QUEEN」より
 
イギリスの若者は74年に未来が無いと歌っている。
未来が無いなら無いなりにお前はどうすんだ!と問いかけているようで当時の私には一番真実を教えてくれているような気がしました。
お先真っ暗と思うんでは無く、さて自分はどうする?と考える事も音楽によって与えられたような気がします。
日本にもそろそろテレビで「NO FUTURE」と叫んでくれるようなマルコムマクラレンが作り上げたようなピストルズみたいなバンドが出てきても面白いとは思うんですがね…。
ライブハウスにはいるとは思いますが…
 
話しがRAMONESから脱線しましたが最後にRAMONESの歌詞より
 
人生なんて屁みたいなもんさ
ショボくれんなよ 俺がいる 落ち込む事なんか何もない
                                       RAMONES 「LIFE´S A GAS」
 
ブルーハーツヒロトが言っていた。パンクロックは優しいから好きなんだと。
未来は無いと歌っていてもそこには上っ面の生温い音では無く真実があった。
そう、正に優しい心地良い音楽です。