anzuのブログ

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幕末の絵師 狩野一信 五百羅漢

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だいぶ前の話しになりますが4月に両国にある江戸東京博物館
狩野一信の五百羅漢図を見てきました
 
五百羅漢図は港区にある増上寺に秘蔵されていた物100幅を今回全て見られるというのです
 
写真で見ずらいとは思いますが少しだけ紹介します
 
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第3幅「名相」
 
羅漢たちの日常を描いた図
右下の大あくびをする童子が面白いです
 
 
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第17幅「剃度(ていど)」
 
剃度とは仏門に入ろうとする少年を剃髪する事だそうです。
ツルツルになった頭を触りながらちょっと照れくさそうな表情がいいですね
 
 
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第27幅「六道 鬼趣」
 
この絵で面白いのは下の方に見えるの何か分かりますか
 
よ~く見るとこちら
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なんと河童なんです
羅漢図に河童が描かれているのは前代未聞だそうです
 
左側の羅漢が持っている東塔からはビーム光線が出ていてご夫婦が手を合わせています
右上の方には木の洞の中に数人人がいますが、その中の一人が鬼子母神です
 
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第30幅 「六道 畜生」
 
もともと人間だったが動物にされてしまい教えを説いてもらっている図
 
この絵の強烈だったヶ所がこちら
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自らの腹を開きなんと仏様が出てきましたー
 
この図は江戸時代後期に爆発的に流布した羅漢の図だそうです
こういった図像は割と多いらしいんですが、私は今回初めて知りました
 
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第47幅 「十二頭陀 衲衣(のうえ)
 
衣食住の衣に関する羅漢のふるまいを描いた図
十二頭陀の行で羅漢はきわめて粗末な衣服を着なければならなかったそうです
 
死体から衣服を剥ぎ取り、剥ぎ取られた人を埋葬し、従者達が土を掘り埋葬しようとしています
 
 
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第51幅 「神通」
 
絵の中の一部分です。頭から水が出て強烈だったのでそこだけ写しました
神通とは羅漢達の超能力を描いた図です超能力まで使えるんですね
 
この頭から噴出した水は川となって様々な生き物が描かれています
 
 
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第52幅 「神通」
 
この絵も強烈な部分だけ写しました
自らの顔の皮を剥いで実は不動明王だった事を示しています恐ろしや~
 
 
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第57幅 「神通」
 
羅漢の持っている鏡から釈迦のビームが放たれています
 
 
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第59幅 「神通」
 
ここまで来ると何でも有りで笑っちゃいますね戦闘もののドラマを見ているようです
この大蛇の口の中にいる羅漢は病院を見下ろしている図です
 
 
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第71幅 「龍供(りゅうぐ)」
 
羅漢達は海に出て竜宮を目指します。この方は龍に乗ってますが
虎、蓮の花など様々な乗り物に乗っています
 
 
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第85幅 「七難 羅刹」
 
この七難では羅漢ビーム全開です至る所でビーム発射です
 
 
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第88幅 「七難 賊」
 
いつまで経っても戦争や犯罪を繰り返す愚かな人々に制裁を与える図
 
これまたビックリするような絵で手がビューンと伸びてます
手に持っている宝珠からビームが放たれ盗賊達の刀を次々と折ります
羅漢さんって物凄い超能力の持ち主なんですね~
 
 
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89幅 「七難 枷鎖(かき)」
 
罪人達が裁きを受ける図
羅漢は罪人にも獄卒にも拷問の道具にもビームを放ち裁く方も裁かれる方も
愚かな事は止めなさいと戒めているようです
 
 
漫画のような羅漢達の超能力にはビックリと言うか圧巻でした
今回初めて100幅全部公開したそうです。楽しんで見させて頂きましたー