「追悼」
殺すな世界を
殺すな人を
殺すな共にある命を
誰も殺さない
誰にも殺させない
誰かを殺すこともない
自然が教訓と戒めと希望を厳しくもたらした後
強者のルールは打ちのめされた人をやり込め服従を強いるばかり
今でも大多数は騙る強者に牛耳られ
生きる意味をすり替えられている
未来を望めば虚しくなるこの現実に
個人を委ねて生きるのは自らを否定することだ
未来は一人一人の手の内にあり
俺らは想像に形を与え造り出す能力を携えている
それは目には見えないが
しっかりと一つ一つの命を繋ぎ共鳴する
連鎖する命を強者の特権に捧げてはならない
命は計り知れないほど大きな一つの共同体でもあり
有機物も無機物も繋げ
掛け替えのないものとする
命を奪うな
俺らの手から
未来を奪うな
生まれ来る命から
過去にするな
操る強者の思う壺だ
殺せば済むことではない
時間に解決させはしない
生きる命は抵抗をする
個人の力の限り
俺は青い空を見上げ
流れる雲を追いかける
世界が終わらないことを信じて
この世界に生きる意味を命が捉えている
悪いが犬死はしない
生きるに値する未来を作るためにも
俺らの時代にやるべきことをやり遂げ
生まれ来る命に手渡したい
ズタボロになりながらも
一筋の希望に貫かれた世界で
一人一人の命が知るだろう
無限の力を持っていると
詩：蒲生万寿
bedside yoshino 『ナニクソ節』
