久々の奇人変人コーナーでごわす!
私の独断と偏見で奇人変人扱いの餌食となってしまった
今回のお方は・・・
画家の熊谷守一先生でございます\(^▽^)/
熊谷守一美術館があります。そこにはもう3回ぐらい行ってますが
今回は国立近代美術館で守一展をやるってんじゃないのよ!
守一ファンとしては行かにゃー!って事で行ってまいりました。
守一さんはマイナーな画家かと思ってたらわりと人がいたわ。
自宅には守一さんの野鳥のウソの絵を飾るほど好きな画家です
まさにお姿は仙人そのもの!
守一さんの何が良いっかって言いますと
正直、初期の頃の作品はありきたりと言うかあまり面白く無いのよ(笑)
あくまでも私の趣味だかんね(;^ω^)
守一さんの晩年の絵がとても好きなのです。
76歳の時に脳卒中で倒れて、その後は今の美術館になっている
椎名町の自宅で亡くなる97歳の約20年間、殆ど家から出ず
自宅の庭に咲いている花や虫を観察しては描いていたそうです。
家から出ずこのみみっちい感じがいいでしょ~(笑)
壮大な景色とか、力強い迫力さとか、ダイナミズムのかけらもない
この小さな世界ね(笑)これが守一さんの魅力!
これなんか見てよ!
樋(とい)から流れ出す雨水。
普通、こんなの描くか!(笑)
きっとね、晩年は家に引きこもって仙人生活してたから
家の小さな庭が守一さんの世界だったんだろうね。
因みに庭は30坪すら無かったとの事。
いや、守一さんの晩年の絵を見てると30坪の中に世界があり
季節があり、そこには生死があり、小さな場所でも多くの世界観が
あるのだなと感じます。考えてみたらこの地球だって広い宇宙から
してみたら自分の行動範囲なんて30坪程度のもんじゃないのか?
なんて思っちゃうわよね。雨水の流れ出したところに生えてる
雑草がなんともいえんね。守一さんの絵は宇宙ですな(*´ω`*)
ちょっと話し変わりますが・・・
守一さん見終わった後に近代美術館の常設展を観にいったんだけど
小茂田青樹の虫魚画巻を見る事が出来ましたー\(^▽^)/
蛙、夜の蜘蛛、鯉と金魚、灯に集まる昆虫、鰻とどじょう、軒下の蜘蛛
の6図でセットになってます私が観たかった2枚の絵
軒下の蜘蛛と、灯に集まる昆虫
いや~大感動でしたわ!
軒下の蜘蛛
暫く文庫本のブックカバーにしていた時期がありました。
どくだみの花とアザミの花が咲いているので初夏でしょうか・・・
梅雨の時期のムンムンとした夜の雰囲気にも感じます
灯に集まる昆虫
なんとも妖しげな雰囲気が漂っていて魅了させられますね。
画家の小茂田青樹さんは42歳で亡くなっております。
いや~いいもの見れて良かった\(^▽^)/
そして工芸館もタダで見れるとの事なので
せっかくだから見に行きました。
工芸館は元々、陸軍の庁舎だったのを改造して美術館に
したそうです。扉開けたらこの階段!
おおっΣ(・ω・ノ)ノ!これは鎌田行進曲の平田満の階段落ちのシーンを
思い出させるではないかー!!!
またね、この建物がクラシカルでいいのよ!
歩くとみしっ、みしっと言う感じがね、赤いシリーズのテレビドラマを
連想させるわね。って・・・さっきっから古すぎるわい!(;^ω^)
と言う事でまた守一さんに戻ります。
近代美術館に行った後に、椎名町にある守一美術館に行きたくなり
もう何回も行ってるにも関わらずまた行っちゃったよ( *´艸`)
こじんまりしてるけど、こことても好きなのよね(*´ω`*)
それに、ずばりこの地に守一さんが暮らしていて絵を描いて
いたんだからね。この場所は娘さんの榧さんが引き継いで
美術館にしたそうです。榧さんと言えば!山スキーや登山もされる
お方で尚且つ絵も描いています。燕岳の燕山荘には榧さんの絵が
飾られています。宿泊した際にはぜひ見てみてね♪
もうかなりのご高齢だと思うので今はしていないでしょうけど
海外の山も登ったりかなりアクティブなお方なのでしょうね。
壁には蟻んこ🐜🐜🐜
落書きのようで落書きじゃないんだよね~(笑)
自分が描こうと思ってもまず描けないだろうね。
眠る守一さん
なんと!
この守一さんが映画になるのです!!!
公開は5月頃との事
このポスター見ただけでこれは期待できそうよね!
主演の山崎努さんがどんな守一さんを演じてくれるのか楽しみだわ
蟻を見つめる守一さんは私のイメージする守一さんそのもの!
見てガッカリする事にならなきゃいいけど(;^ω^)
と言う事で守一さんを奇人変人扱いしてしまいましたが
これ最高の褒め言葉だからね(笑)
おしまい(●´ω`●)